劇場公開日 2003年9月27日

「【自らのドッペルゲンガーにより、"本来の自分自身"を見いだした人々の"荒唐無稽"だが、面白き物語。あのラストをどう観るかは貴方次第である。】」ドッペルゲンガー(2003) NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0【自らのドッペルゲンガーにより、"本来の自分自身"を見いだした人々の"荒唐無稽"だが、面白き物語。あのラストをどう観るかは貴方次第である。】

2020年9月14日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

知的

難しい

-ドッペルゲンガー:自分とそっくりな姿をした分身。但し、性格まで同じとは限らない・・。-

・ある企業の研究者ハラサキは「人工人体」の開発に行き詰まっていた。そこに現れたハラサキのドッペルゲンガー。性格はハラサキと違い、自由翻弄だ。
・同じく弟ナガイタカシを亡くしたマヤの部屋にも、弟のドッペルゲンガーが現れる。

・ハラサキは自らのドッペルゲンガーが見つけて来たキリシマの助けを借りながら、「人工人体」を開発し、ロボット企業に売りつける直前まで行くが・・。
ハラサキの性格は、殺した筈の自らのドッペルゲンガーに酷似していた・・。

〈黒沢清監督は、常に"こちら側"と"あちら側"をテーマとして作品を作り続ける監督だ。今作品もコミカル要素をまぶしながら、生身の人間と生き写しのドッペルゲンガーとが、出会った事で、引き起こされる悲喜劇を描いている。
「人工人体」のチープさと、物語設定の粗さが気にはなるが、奇想天外な発想には、観いられた作品。〉

■2020年9月14日
黒沢清監督の最新作「スパイの妻」が、ベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した。
心からお祝い申し上げます。

NOBU