「変なメンバーで旅する青春ストーリー」偶然にも最悪な少年 Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
変なメンバーで旅する青春ストーリー
2003年の東京渋谷が舞台。東京から南西を目指して旅するロード・ムービー的な側面もあり、個性的な登場人物たちの言動が非常識で観ていて楽しい。全てが行き当たりばったりの偶然の連続のようなノリで、セリフにも深い意味が無さそうな、芝居がかっていない自然な雰囲気で、実験的なカメラワークがさらに個性を強めていたように思う。
挿入歌の選曲も今となっては個性を感じる。浅井健一さんの味のある楽曲が好きな人には堪らないだろうし、中島美嘉さんの鼻歌も聴ける。
市原隼人さんが演じたノーテンキなヒデノリは美男子だし、後部座席に座らされ続けた矢沢心さんの死体と下着も印象的で、クルマも人も普通っぽいけど何か変で面白いし、冷たいようで優しい、悲しいような楽しいような不思議な魅力を感じた。
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