「まさに駄作の見本。序盤がダラダラしている作品に傑作なし!」ドラゴンヘッド Fate number.9さんの映画レビュー(感想・評価)
まさに駄作の見本。序盤がダラダラしている作品に傑作なし!
< 原作未読・映画版の評価 >
これはヒドイ。覚悟はしてたが、ここまでつまらないとは。まさに駄作の見本。「デビルマン」に匹敵するレベルの駄作。
映画化する上での脚本構成や編集、演出にセンスが無さ過ぎる。飯田譲治氏の他の作品もそうだが、とにかくクリエイターとしてあるべき「基本的なセンス」がまったく感じられない。なんでこれで映画監督なんてやってられるのか不思議で仕方が無い。頼むから一度私に演出をやらせて下さい、よほどマシなものに出来るから(笑)。
とにかく序盤からダラダラとしたテンポの悪い展開にウンザリさせられ、早々に「早送りモード」に突入。作中人物はいつまでたっても生まれたての子鹿みたいにヨタヨタして「な、何が起こったんだ〜」とか、「う、うわ〜!」とパニくってるだけで、話が一向に進まない。
序盤は映画にしろ漫画にしろ小説にしろ、「状況説明を兼ねつつ、観客を物語世界に没入させるため」にテンポ良く進めなくてはならない、最も重要で最も難しい場面。だから序盤がダラダラとしている作品はたいてい駄作で、まさにそれを証明している典型と言える。
大事な事だからもう一度言うけど、「とにかく序盤からダラダラし過ぎ」!監督さんも自分で見てみて、「こりゃちょっとテンポ悪いかな?」とか思わないのかね?監督として常に「観客の視点」を意識する事って、映画作りの基本だと思うんだけど…。
また、非常時における「醜い人間性の露呈」という演出もワンパターン。この手のパニックものだとそれくらいしかやるコト無いだろうけど、もう少し何か工夫して欲しい。原作漫画の都合上、話が断片的になるのは仕方ないかも知れないけど、そのままバカ正直に映画化するんじゃなくて、もう少し独自の解釈なりを加えて、各登場人物やストーリーに「繋がり」や「流れ」を持たせるべきなんじゃないの?
「感情を失うカンヅメ」も何でそんなモノがあるのか説明されないし、双子の話共々、必然性が無いエピソードが散見されるのも気になる。期待していた「全身ペインティング男」も結局「主人公の内面の暴力性が象徴として幻覚化した」ってだけ?まさか原作でもそうなの?
ラストも「希望か、絶望か」だって?よくまあこんな状況でそんな安っぽい言葉を使えるなと感心する(笑)。人間も動植物もほとんど絶滅してそうだし、その日の飲み水にも事欠くような状況で、サバイバル経験も無い高校生が生きていけるかっつーの。単に「偶然」と「ご都合主義」によって生き残れただけで、「絶望に立ち向かう姿勢」を丁寧に描かないからカッコつけた言葉だけが空回りするんじゃないの?
CG・特撮担当の人のガンバリに敬意を表して、せめて★0.5献上します。
