「機械の龍と最強ヒロイン!」ゴジラ×メカゴジラ しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
機械の龍と最強ヒロイン!
ゴジラ・シリーズ第26作(ミレニアムシリーズ第4作)。
機龍二部作第1部。
母親と映画館で観ました。良き想い出です。
2年ぶりに手塚昌明監督がカムバック。特撮愛もといゴジラ愛に溢れた新たな作品が誕生することになりました。
いちばんのトピックはなんと言ってもメカゴジラの復活。自衛隊の兵器らしく機龍と云う名称があると云うリアルさ。
初代ゴジラの骨を内部に組み込み、DNAコンピュータで演算処理し、専属部隊・機龍隊による遠隔操作で操縦する…
空想特撮の真骨頂たる設定の元に新生したメカゴジラは、デザインがべらぼうにカッコ良くて一瞬で心奪われました。
重武装型から高機動型へのスタイル・チェンジまで披露し、ゴジラとのスピーディーなバトルは手に汗握る迫力でした。
そんなメカゴジラ―機龍を操縦する家城茜も魅力的なヒロインでした。美しいだけじゃなく、強くて逞しい…
男社会な機龍隊の中で一匹狼な存在でしたが、同僚との確執を越え、ゴジラとの戦いを通して成長していく姿を釈由美子がフレッシュに演じていて、子供心に惚れ惚れしました。
機龍と心を通わせ、ゴジラに最終兵器アブソリュート・ゼロをゼロ距離発射するクライマックスに痺れました。
「とっとこハム太郎」の同時上映との兼ね合いだったのか、上映時間が短めの88分になり、物足りなさを感じました。
特撮シーンは申し分無かったですが、人間ドラマのつくりが甘く、テーマである命の重さが伝わって来なかったです…
もう少し時間があれば良かったのかもしれず、シリーズの中でも名作になり得ただろうに、大変悔やまれます…
[余談]
東宝特撮ユニバースとも言うべき設定(これまでのシリーズ作品で曖昧だった他の東宝特撮作品との関係)が正式に語られたことで、世界観がぐっと広がることになりました。
流石は特撮オタクな手塚監督作品と言ったところ…
しかしながら、まだまだ曖昧なところも…
そのユニバースに「妖星ゴラス」は含まれているのか否か?―何せ地球が移動しちゃってますからねぇ…(笑)。
ゴジラ・フェス2017のトークショーに登壇された手塚監督がそのことについて語っていた気がしますが、記憶が定かで無い…。写真を撮るのに夢中でした(笑)。
※以降の鑑賞記録
2003/07/21:DVD
2003/12/09:テレビ大阪
2018/12/31:Blu-ray(オーディオ・コメンタリー1)
2019/05/16:Blu-ray
2020/09/25:Amazon Prime Video
※修正(2020/03/20)
※リライト(2022/07/26)