映画ドラえもん のび太と竜の騎士のレビュー・感想・評価
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今回の舞台は地底
どこでもホールを使って地底にある大空洞を発見したのび太。そこに秘密基地を作ることにしたのだが、単独行動していたスネ夫は川に落として失くしてしまったはずのラジコン飛行機が飛んでいることに動揺し、はぐれてしまう。しかもどこでもホールを空き地に放置していた結果、車に轢かれて壊れてしまった。何故ドラえもんはひみつ道具を放置してしまうのか?ご都合主義だから仕方ない。
スネ夫が帰って来ていないことを知り、驚き慌てるドラえもん。スネ夫が残してビデオカメラから川底に大空洞へと通じる道があると知り、4人が道を進んだ先にあったのは恐竜が生息する白亜紀と見まがう光景だった。スネ夫を探す一行は地底の原始人とも言うべき連中に囚われてしまうものの、竜の騎士バンホーに助けられる。スネ夫が保護されていることを知った一行は、四次元を空間に入り地中を航行することの出来る次元転換船に乗って、地底人の首都であるエンリルへ向かうことになる。地磁気を動力に利用しており、地上よりも文明が発達しているのだが、その割にはバンホーは恐竜に跨って兜を被り、剣を振るっている。まぁ海底人のエルも剣を振っていたし、様式美なのだろう。
地底人とは言っても人と同じ姿をしていた海底人と違い、こちらは恐竜が進化したということでゲッターロボに登場する恐竜人類ほどでは無いが、人間とは目が異なり、初めてバンホーが兜を脱いだ時は全員が驚いていた。船に乗り、リニアモーターカーに乗ってついた先にようやくエンリルがある。地上で言うところのアメリカ大陸の中央くらいに位置するらしく、わざわざスネ夫をこんなところまで連れて来たのかとも思うが、不法入国者はこういう扱いらしい。言葉も分からない場所で長距離連行されるスネ夫の気持ちを考えると、さすがに同情してしまう。
無事にスネ夫と再会した一行は数日滞在すれば帰れるということで、バンホーの妹ローの案内で首都を回ることになったが、はぐれたのび太は偶然、地底人が地上征服をしようとしている話を聞いてしまう。脱走して地上に帰ろうとするが、またも地底の原始人に捕まってしまい、これまた結局バンホーに助けられる。バンホーが乗って来た飛空艇は実はタイムマシンであり、これによって恐竜が全滅するキッカケとなった時間に移動してその原因を解決し、地上を取り戻そうというのが地底人の計画だった。
またも脱走したドラえもんは風雲ドラえもん城を建設。当時を知らない自分でも分かるが、当然これは風雲たけし城のパロディである。戦国時代の城のような作りではあるものの、当然22世紀の技術で城全体をバリヤーで覆っている。ところが普通に取りつくことが可能であり、白兵戦になると全く役に立たないという欠陥品。天地逆転オイルを使って取りつくことを防ぐことには成功したが、攻城塔を用意されていたら慌てていたため、そうなるともうどうしようもないらしい。というか攻城塔とか本当に地底人の科学力というのはどうなっているのだろうか。
ところが前日から光っていた彗星が地表に落下、凄まじい津波が押し寄せることとなり、風雲ドラえもん城は大破してしまう。ドラえもん達はポップ地下室でやり過ごし、地底人たちも船に戻って地中でやり過ごしたことでなんとか津波を回避した。そしてこの空間を見たことでスネ夫はここが地底人が聖域と呼んでいる場所だと気づく。そこに恐竜を避難させることで現在の地底世界が出来たのだ。うん、タイムパトロール激怒案件だよね。
ドラえもん達は投降し、バンホー達と和解。現在の地底世界を作った創造神とも言えるドラえもんを歓待する。ドラえもん達は地上に無事に帰ることが出来たのだが、忘れ物としてのび太が隠していた0点のテスト50枚ほどが届いて物語は終わる。どうやって郵便局使っているのかなど疑問に思うが、考えてはいけない。4作連続で名作が続いた後だけに若干見劣りするが、それでも十分面白い。
バンホーさんがイケメン
2025年1月25日、Amazonプライムにて視聴。
2回目の恐竜ネタな映画大長編8作目。
恐竜が地下で生き残っていたというネタの作品は数多くあれデイル・ラッセルが提唱した恐竜人間(ディノサウロイド)をメインで扱ったアニメはこれか天才テレビくん内で放送されてた「恐竜惑星」くらいでしか見かける事は無く、提唱数年でネタに使うあたりF先生の恐竜好きと造詣の深さが感じられる。
ストーリー的には恐竜ネタが初めてで無い上に地底人の立ち位置が「海底鬼岩城」の海底人と似通っていたりと既に映画8年目ということもあり新鮮味はちょっと薄い。
一方で展開上ドラえもん映画では珍しく明確な悪人が存在しない関係上、メインキャラのバンホーが優しくも時には厳しい落ち着いた中立な大人のキャラという中々珍しいポジションに収まっておりこれまでとのゲストキャラ達とは一味違う魅力あるキャラとなっている、恐竜に跨ったまさに竜の騎士といった感じのデザインも中々カッコイイ。
結末はタイムリープ的なもので実はドラえもんが地底世界のルーツになっていたというありがちながら実にドラえもんらしくて良い、個人的には
最後に地底に残してた持ち物を普通郵便で届けてくれてたけどあれどういうルートで送ったんだろう?
領土分割ということで手打ちを…
『鉄人兵団』という大名作の直後ということもあり何かと不遇な作品。しかも恐竜という主題は第1作『恐竜』が既に通っている道なので目新しさにも欠ける。地底世界という世界観も後続の『創世日記』のほうがはるかに巧く運用している。
0点の答案を埋めるという動機からたまたま地底世界を発見したのび太たちは人喰い地底人に襲われているところを恐竜人バンホーの巨大タイムマシンに助けられ、そのまま6500万年前の文明国に連れ去られる。そこは絶滅する前の恐竜たちが暮らす世界だった。
恐竜人は恐竜を滅ぼした何者かを倒すことで、未来の地上世界を恐竜王国にすることを目論んでいた。彼らはドラえもんが繰り出すひみつ道具のオーバーテクノロジーぶりに戦慄し、彼らが地球を滅ぼしたのではないかと疑い始める。
しかし実際は、ドラえもんが6500万年前に起きた彗星衝突のタイミングでできる限りの恐竜たちを地下に逃したことによって恐竜人たちが現在まで生き残れていたという事実が判明する。
そこでドラえもんたちは恐竜人たちに停戦協定を申し入れ、衝突は回避される。これからも人間は地上で、恐竜人は地底でそれぞれ穏やかに暮らしましょうね…ということで物語は終結する。
とはいえドラえもんに個人的な恩義があったところで恐竜人たちの地上への欲望が消え去るのかというのは大きな疑問だ。「それでも地上侵攻は免れない」という方向に進んでいったほうが絶対に面白かっただろ…とは正直思ってしまう。まあ、歴代作品を鑑みるにそんなことは絶対にないんだろうけど…
思えばドラえもん映画においては「最悪の最終局面」は回避される方向にある気がする。『大魔境』では魔境外世界への侵攻は終ぞ果たされなかったし、『鉄人兵団』では現実世界にまで鉄人兵団の魔の手が伸びることはなかった。それゆえに『魔界大冒険』においてメデューサという魔界の僕が「もしもボックス」の理の外側、つまり現実世界に干渉してくるシーンが殊更恐ろしく感じられるのだろう?
タイトルなし(ネタバレ)
ジャイアンが、ノイローゼのことをノゼローゼと間違えたのがおもしろい(笑)しかも何回も。
恐竜は、何匹くらい生き残ったのか。
まずまずの原因は、のび太が0点をずっと隠していたこと。(しかも何枚も)
結構身近に恐竜笑
リトルスターウォーズ、鉄人兵団、本作。この3年間のドラ映画の充実ぶりが凄い。作画もこの頃が一番見やすい。
地底世界への導入がスムーズ。スネ夫が導く役回りをしてるのだけど、そのきめ細かい設定に舌を巻く。ラジコン→恐竜でノイローゼ→地底で迷子→ビデオカメラのラジコン→近くの川の底。マンホールですぐ行けるところをわざわざ壊して、あえて遠回りな展開にするという手の込みよう。
そこから、首都までの移動やら観光やらの時間の流れも世界観が表れていて楽しい。
その後、お決まりの人類のピンチになるわけだが、ここも聖域の謎を時空トリックで解くドラえもんらならではの展開。
鉄人兵団もそうだがクライマックスの演出がシリーズ中でも抜群によい。
たな(多摩)川?あれたぶん二子玉の鉄橋だよな。結構身近に恐竜笑。
フー子なんかを星4にしてしまっているので、これは自動的に4.5になる。。
地底人
6500万年前に何が起こったのか?!
“どこでもホール”なんて使わなくても地下室は作れそうでしたが、のび太の場合、0点のテストがママに見つかったため外出禁止になったため、自分の部屋からも行ける便利なグッズでした。ジャイアン、スネ夫、しずかも結局地下空間で楽しむことになったのだが、多奈川で恐竜を見たスネ夫はノイローゼにかかり、地下から帰ってこれなくなった。みんなで探しに行こうとするも、どこでもホールが車に轢かれて使い物にならない。そして、ラジコン飛行機が多奈川に消えた事実を知り、川底から地底への入り口があると想像して、スネ夫を救うために再度地下へと向かう。
地下世界はとてつもなく広く、一行は河童に似た野蛮民族に捕らえられ、そこを竜の騎士バンホーが彼らを救う。そして、バンホーの案内で地底国の首都エンリルへと向かい、そこでスネ夫と再会することができたのだ。しかし、地底国には色々と知ってはならない秘密が隠されていたのだった。
恐竜人は6500万年前から地下生活を送っていたが、高度な文明を持ちながら、やがては失われた地上に憧れを抱き、ドラえもん一行が到着したまさにその時、6500万年前へとタイムマシンの巨大船で移動するのだ。
とにかく恐竜好きの藤子不二雄氏の仮説をそのまま漫画にしたような内容であり、恐竜人たちが地上に戦争を仕掛けると思わせておいて、実は恐竜が絶滅した歴史を知りたかっただけだった。また、恐竜を絶滅させたのは怪しげな道具を使うドラえもんたちじゃないかとも疑われることに・・・
彗星の地球衝突や、それからの絶滅に至る天候、さらに哺乳類の進化と地下における爬虫類の進化の対比も勉強になるし、歴史をがらりと変えるまでには至らなかったがタイムトリップも楽しい作品。ただし、聖域と呼ばれる立方体の空洞はドラえもんが作ってしまったものであり、そこに恐竜を非難させるという点は少しだけ歴史を変えたのだろう。ただし、その場所がどうなるかはわからないまま・・・
しずかちゃんのヌードはないが、ジャイアンとのび太のヌードあり。
ドラえもんは神になり
前半は異文化交流の物語。
密入国したものに対する説明がまじめにあり、過去の作品とは異なる(笑)
のび太たちが子どもだと良くわかる。
周りは大人ばかりになると子どもってこういう扱いになる。
6500年前に災害があって恐竜人は地底で文明を築いたと言うのが、説明であるが
地底の恐竜人は地上進出を目指していると聞いたのび太は人間との直接対決を想像する、しかし恐竜人は過去の大災害(巨大彗星による津波)を阻止して、歴史を変えようとしていたと言う流れ。
恐竜人は宗教に信頼を置き、神の神業と恐竜絶滅を仕方ないと諦めていたのに、ドラえもんの道具で恐竜を救ってしまうと過去に干渉して良いものか?と思ってしまった。アニメに文句つけても仕方ないが(笑)
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