「子供のころの謎がとけた」宇宙戦士バルディオス SP_Hitoshiさんの映画レビュー(感想・評価)
子供のころの謎がとけた
子供のころ観ていたロボットアニメで、最終話は異星からの侵略者である敵に負け、人類は35億人が死亡、最後に「完」の文字がでかく表示され終了、というありえない展開に。
その肝心の最終話だけ見逃したので、人伝えに聞くもとうていそのような終わり方は信じられず、長年もやもやし続けてきた。
真相は「打ち切り」のため、予定していた話が放送できず、そのような形になったのだという。子供のころは「人気が無いと打ち切り」などということは思いもよらず…。
今回、サブスクでようやく最終話と、テレビ放映されなかった3話分を見れた。しかし、ここまででもまだ話は終わっていなかった。
本作はテレビ放映分を再構成して、さらに最後までの話を含めた劇場版だという。
内容は主人公と敵司令官アフロディアとの愛憎劇のようなものが中心で、ロボットはほとんど登場しない。とても子供に受けるような映画ではない…。
テレビ版も劇場版も作画・ストーリーともに不完全さが目立つ。他人にすすめられるものではないのだが、やろうとしていたことだけ考えれば、当時としてはかなり攻めた内容だったのかもしれない。ちゃんと作りこむことができたら、名作になっていたかも。
主人公と敵司令官が愛しながらも憎み合う関係・ラブロマンスの要素、異星人でありながら地球人の味方として戦う主人公の複雑な立場・差別問題、異星人側にも1億人の民間人がいること、敵組織・味方組織内での複雑な派閥抗争、敵が勝利し人類が滅亡する展開、「猿の惑星」的な大きな仕掛けがあるSF要素、など。
テレビ版の最終話に向かう展開は、今見てもかなり面白く、驚かされた。また、子供のころはオープニングで出てくる緑色の髪のヒロインらしき女性が誰なのかずっと分からなかったので、その正体を知ったときは良い意味で驚けて良かった。
本作を見て、「これってスピルバンと同じだ」と気づいた。「水の惑星」というテーマも同じだし、スピルバンの方がまねたのかもしれない。しかし本作は人類が大量虐殺され、地上全域が核汚染される、というアンハッピーエンドで終わるのだが、スピルバンでは、ハッピーエンドになっている。
TVのフィルムが集まって〜劇場アニメに〜なるんです〜
(中略、、、というか替え歌歌詞忘れてしまいましたw)
葦プロ救え、バルディオス〜♪
令和の世に、映画comでバルディオスをご存知の方に出会えようとは!
フォロー&いいね、ありがとうございます。
最近、映画館になかなか足を運べませんがゆっくりレビューUP致しますので宜しくお願い致します^ ^