「トワイライトサムライ」たそがれ清兵衛 ぷにゃぷにゃさんの映画レビュー(感想・評価)
トワイライトサムライ
「隠し剣 鬼の爪」の前作で、きょうだいのような作品。何度か見ているが、なぜか途中からしか見てない。いつも果たし合いの前あたりからで、田中泯が「たそがれ〜」と言うのが好き。このシーンを動画に上げてる人がいて、英語の字幕をつけているんだけど、たそがれをトワイライトと訳していて、なかなかウケる。
真田広之はどんなに汚くしても、美男オーラがにじみ出る。宮沢りえも、辛い経験にふと影をよぎる場面もあるが、生来の闊達さを失わない明るい笑顔がかわいい。丹波哲郎、大杉漣、懐かしい〜。
「たそがれ清兵衛」では、家格が女の方が上、「隠し剣」では男の方が上、侍を続けて死ぬか、侍を辞めて生きるか、対照的な設定にしている。筋自体はそっくりだが、微妙に違いを出して、2作品でセットといった感じ。
とにかく田中泯がいい。狂気を感じさせるあの鋭い眼差し、隙のない動き。致命傷を負った後、息絶えるまでが、まるで場踊りのよう。一つの短い舞台だなと思った。最近は映像作品に多く出ているが、NHKドラマ「妻は、くの一」での松浦静山役が、個人的にハマってると思う。できたらまたやって欲しいなー。静山の娘、静湖を主人公にした「姫は、三十一」という小説でぜひ。縁談話が進む前になぜか相手が死んでしまい、嫁にいかぬまま30歳になる静湖姫、謎解きを仕事にすると宣言。さらに遅ればせながらモテ期突入、という、アラサー女子に刺さるであろうお話。面白いんだけどなー。だれかお願い、企画して。
BS日テレで鑑賞。
今晩は
いつもありがとうございます。
藤沢周平に嵌った頃は、既に多くの著作が絶版になりつつあり、新古書店を駆けまわって集めた記憶があります。
長編、短編とも市井の人々や、下級武士の生きる姿を見事に描いており、好きでしたね。彼の方が、私が短期間ですが住んだ街の方だった事も一因かもしれません。では。