「余り入り込めなかった」なごり雪 あるいは、五十歳の悲歌 ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
余り入り込めなかった
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舞台となった町が臼杵なのに、尾道ではないかと思えるほどよく似ている。大林監督作品では、尾道は言うまでもなく、尾道に近い福山、香川の観音寺、「廃止」の舞台の柳川等、なぜか懐かしさを覚える町が多い。この作品では尾道以上に緑多い古き良き日本の田舎のイメージが描かれている。夜に蝋燭か提灯の明かりが幻想的でとてもきれいでした。主人公の女子高校生役の女優が「時をかける少女」の原田知世を彷彿とさせる感じでぴったりでした。最後の終の文字が出て主題歌がながれ、主人公4人が出てくるところも、よい意味で「時をかける少女」とそっくりでした。特に最後の顔のアップなんかも。また、スローモーションのように雪が落ちていく感じも好きです。ただ、主人公の女子高校生の台詞があえて?棒読み的にしたのはそれなりにいいのですが、最後に三浦友和が「なごり雪」の歌詞を台詞にしたのはイマイチ違和感がありました。「なごり雪」自体はよかたのですが、特にイルカではなく伊勢正三なのがよかったのですが、ストーリーと関連させなくてもよい作品になったと思うのですが。
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