「壮大な90分、ぜひ体験して」千年女優 CBさんの映画レビュー(感想・評価)
壮大な90分、ぜひ体験して
噂の本作を、やっと劇場で観ることができた。ありがとう、キネカ大森。
見終わって、期待どおりの喜び。一人の大女優の一生が、たった90分の中にこの上なく高い密度で凝縮されている。その上、我々観客は、昭和という時代をも同時に駆け抜けるのだ。
さらに女優のもつ本性のようなものを感じられた気がする。どんな時代のどんな作風にもあわせて、そのどの場合でも、自分の魅力を振りまき続ける。唯一、年齢を重ねると、かっての自分の若さだけが恨めしい、というかうらやましい。
「千年女優」というこの本当にぴったりなタイトルを、あなたもぜひ映画館で、実感してほしい!
デジタル化必須でしょ。
2021/1/5 再度鑑賞。
昨年は、「パーフェクトブルー」 との併映、今年は 「東京ゴッドファーザーズ」 との併映だ。来年、「パプリカ」 との併映を観れば、自分的には、今敏監督を観る旅の、完成かな。
あらためて観ると、様々なことに気がついて楽しい。
まず、「SF版かぐや姫」 から始まっていたんだなあ。そしてエンディングもそれ。いい感じ。
制作年は2001年。そうか、21世紀は 「千年女優」 とともに始まったのか...
制作はもちろん "マッドハウス" だが、動画設計には "シャフト" の名が。動画サポートは、"DR MOVIE" という中国の会社。日本と中国のアニメ会社の密接な関係をみる。
"時の糸車" を回す老婆、というイメージは、自分の中のなにかにひっかかる。黒澤明 「蜘蛛巣城」 へのオマージュなのか。でも俺、その映画みていないしな。不思議だ。
明治 → 大正 → 終戦 → 昭和 と繰り広げられる主人公千代子が出演する映画のひとつひとつのシーンが、「ああ、そんなシーンを観たいなあ」 と心から思わされるシーンだってことが、とにかく凄い。ずうっと楽しめる!
そして、がれきに書かれた千代子の絵。映画という舞台の上で、千年を駆け抜ける、まさに千年女優! ドラマティックとは、この映画を言うのか!
あの人に、老いた姿を観られるのはいやだった...女優とは、追い求め、追い続ける者...
ああ、人生とはまさにこれだ。
今年も、心から堪能!!!!
コメントありがとうございます。
今敏監督作品へのコメントなので、アレも!コレも!と思いが溢れ出し、気づいたら返信が遅くなってしまいましたm(__)m
本作は、作品同様、時代を超えて駆け巡る、色褪せない作品ですよね。私も久しぶりに劇場鑑賞出来て感無量でした(^。^)
CBさん「パプリカ」未見とは!!
初見であの作品をまだ浴びれるなんて羨ましいです♪
是非とも吹っ飛ばされるほどの衝撃を。。(^。^)
キネカ大森でかかって欲しいです。
CBさん、コメントありがとうございました
壮大な大河ドラマを一気に駆け抜ける爽快感は本当に素晴らしいですね
そして運良く自分のホームにしている劇場でリバイバルやってたのでうれしかったです、やっぱり名作は劇場が一番ですよね
コメントありがとうございます。
あの考え方も素敵だし、でも満月を見ないままなのも寂しいし…
自分の中で絶妙に賛否の定まらない台詞でした。
『千年女優』の“千”には、『千夜一夜物語』のように“永遠”を孕んだ意味もあるのかな、と思います。
キネカ大森は、定期外ではありますがたまに顔を出す好きな映画館です。
どこかでニアミスしているかもですね。笑
今晩は。
この作品を含めて、今監督作品を劇場で鑑賞とは!
私は「パプリカ」を配信で観た初心者ですが、世界観の構築の仕方や、絵柄の美しさに魅入られましたね。
早逝が惜しまれる監督さんですね。少しづつ作品を鑑賞して行きたいと思っています。では。
CBさん、輸入盤のblu-ray なのですが特典にあったインタビューは今敏監督ではなく、制作の人や海外の声優さんへのインタビューでした。
しかし輸入盤blu-ray ってどれでも普通に観れるもんなのでしょうか?「千年女優」は無事観れたのですけど。宮崎駿監督作品も日本盤よりお値打ちなので気になる所です。