劇場公開日 2002年6月15日

「プロジェクトXの映画版」陽はまた昇る Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0プロジェクトXの映画版

2013年3月20日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、CS/BS/ケーブル

泣ける

興奮

幸せ

総合80点 ( ストーリー:85点|キャスト:80点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )

 「プロジェクトX」の映画版のような作品。架空の話とはいえども、実際の話を基にしているだけあって臨場感がある。特にVHSとベータの規格戦争を実際に見聞きしてきたのでそれもひとしおだ。新製品を自社で独占するのではなく、規格を公開して世界標準という考えをこの当時にもっていたのは先見の明がある。それまでの努力を踏みにじる官僚的態度そのままの官僚に取りすがる西田敏行がいい。技術者の情熱と魂を見れるし、その背後の日本経済の発展を支えた人々の普段は見られない活躍を照らすという企画もいい。公開当時、どん底にあった日本経済に、一筋の希望と勇気を与える作品でもあったのではないか。

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Cape God