劇場公開日 2001年5月12日

ムルデカ MERDEKA 17805のレビュー・感想・評価

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1.5予想通りというか予想以上に

2025年5月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

予想以上にどストレートな戦前日本礼賛映画で、物語の構造が戦時中の戦意高揚映画となんにも変わらない。イデオロギー抜きに物語として観てもこれまたひねりも何もない話で、なんだか観てて困ってしまう作品である。

どうも製作側はインドネシアでも公開しようとしてたようだが、試写を観た駐日インドネシア大使や大使館職員からも厳しく批判されたようで、実際にインドネシアで公開されたかは不明。

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バラージ

1.0睡眠導入作品

2021年1月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 『プライド 運命の瞬間』に続く、東日本ハウスの子会社東京映像制作株式会社が作った映画。興行的にも大失敗だったようで、その後は活動していない。プライドと同じく、津川雅彦が出演している。

 ABCD包囲網により経済的圧迫を加えられた日本は南方資源を求めてアジア侵略を開始した。タイトルバックにもある通り。オープニングはジャワへの上陸作戦。そしていきなり、「黄色い人たちが救いに来る」という伝説が実現したと、日本兵を恭しく受け入れるのだ。そして、インドネシア独立のため、敗戦にもかかわらず二千人の日本兵は残り、圧倒的優位にたつオランダ・イギリス軍と戦うといったストーリー。

 批判する云々より、ストーリーが退屈すぎて眠くなる。元々、日本軍はインドネシアを独立させるためというより、大東亜共栄圏を確立させるために赴いたんだから、ストーリーの進め方自体に違和感があったためだ。つまり日本帝国主義。“解放”という言葉そのものがおかしい。そして敗戦。インドネシアに残るというのも、いつか日本とともに反乱を企てようとする意図しか感じられないのも、故郷への想いがこのあたりで昇華してしまったんじゃないか?と感じられたからか。どうせなら、兵士たちが敗戦によって行くべきところが無くなったと感じさせるものが欲しいぞ。まぁいいけど・・・

 とにかく、美談かもしれないが、これをほんの一握りの美談と思わせるほどの非道な侵略戦争との両面を描かなければ政治的意図が見え見えの映画でしかない!

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kossy

4.0オランダは悪いやつらだなぁ~

2019年10月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

東日本ハウスがノリノリで創ったが興行的にはぽしゃった本作。
いわゆる右派視点に偏っていることは認めつつも、戦後日本が制作した映画が常に左派視点に偏っていたところがあるので「おあいこ」でしょう。
ラストの島崎中尉、宮田中尉の墓前での捧げ銃シーンは素直に泣いていい。

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さすまー