ピストルオペラのレビュー・感想・評価
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"殺しのブルース"
肥えたジュリーの不適な笑みが不気味にも序盤からテンポ良くEGO-WRAPPIN'の「サイコアナルシス」が流れるオープニングにはテンションがブチ上がり、こんなに魅力的な江角マキコが奇跡そのものでそれこそ鈴木清順の成せる技、役者を活かすも殺すも監督による演出次第か、当時10歳の韓 英恵はデビュー作でもある本作で子役ながら役者根性全開に鈴木清順のロリコン炸裂?で映倫に引っ掛からなかったのが不思議にも!? これが『殺しの烙印』の続編ってよりは後日談であり奇妙で奇想天外な世界観は"大正浪漫三部作"から『カポネ大いに泣く』を繰り返し描いているようで、難解さは影を潜めた代わりにシッチャカメッチャカに乱れた物語展開とオドロオドロしい雰囲気に雑で適当に思える演出が乱暴にも、衰えない木村威夫の美術的センスが魅せられる映像のLookとそこにハマるキャラが逸品の山口小夜子と樹木希林の正反対な存在感、清順作品にドンピシャの永瀬正敏が期待を裏切らない役柄で、どうせなら花田五郎は宍戸錠でいけなかったのか!? 公開時にフォーラム仙台にて初鑑賞。
江角マキコ讃江
前略、江角マキコ様。『ピストルオペラ』拝見いたしました。 ステキな映画でした。ほとんどあなたのプロモーション・ビデオみたいな作品でしたね。 正直いってなんのこっちゃよくわからん映画だったけど、そんなこと、どーでもいいのです。 あなたと小夜子さんをはじめとしたイカした役者たちの演技と、イカした絵(画面)を観ているだけで、僕はほんとに愉しかったです(昔、高校生の時に観た寺山修司の映画をちょっと思い出したりもしました)。 そして、何よりも、今回、僕はあなたのカッコよさを改めて認識させられました。抜群のスタイル、引き締まった表情、エロキューション……カッコよすぎです。 そういえば、あなたのことをこのごろ全然見かけないなと思ったら、芸能界を引退していたのですね。残念です。 せっかくの逸材なんだから、もっともっと、この映画みたいなイカれた作品に出演して我々を魅了してほしかったデス。 草草 ※今回は死語を復活させて書いてみました🦑
フィルムノワールって
言葉を初めて知った作品。正直難解で辻褄合わせをしながら観ると頭おかしくなりそうで、不思議な浮遊感がw個人的には山口小夜子さんの再発見と江角マキコさんの再認が叶った作品◎途中の江角マキコさんの自慰シーンが印象として衝撃。芸術だわ(^^)
流石鈴木清順 ぶっ飛んでます
凄いですね〜、ぶっ飛んでますね〜(^o^) ストーリーは傑作『殺しの烙印』を元にしているので先に観ておく必要性がありますね。 何しろ理解しょうと思ったら最低でも『探偵事務所23 くたばれ悪党ども』以降の作品は観ておかないと完全に「なんだこりゃ!」状態になるのは間違いありませんからねえ。 特集上映でほぼ総ての作品を観れた私でも最後の30分は流石に心の中で「爺さ〜ん!頼むから説明してくれ〜!」と叫んでましたから(>_<) 江角マキコの颯爽とした殺し屋振りは素晴らしかったですねぇ。
殺し屋の花道
映画の評価というものは賛否両論になるのは当たり前ですが、これほど意見が分かれる物も珍しいのではないでしょうか 多くの意見は「ストーリーが意味不明」 そりゃそうだと思いますよ。ワタシも自己ベスト映画にしておきながら、全く理解しておりません しかし、美しい映像に見惚れて最後まで観てみると何故か解った気になるんです 完全に感性の映画ですね DVDのジャケは江角マキコが和服で銃を構えていて、かなりインパクトがあります ジャケ借りで観てみるのも良いと思いますよ レビュータイトルの「殺し屋の花道」は劇中の台詞ですが、 ワタシはこの台詞がこの映画にピッタリだと思っています 山口小夜子様 本当に美しかったです ご冥福をお祈りいたします
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