浪人街(1990)のレビュー・感想・評価
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こんなチャンバラ見てられない。
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すでに鬼籍に入った人もいるが、製作当時の個性派ぞろいの出演者たちである。それぞれが主演、もしくは重要な脇役を張る作品ではとても魅力的なのに、この作品では誰もひきたっていない。
あえて言えば樋口可南子が可愛いのだが、これだって、この程度の可愛らしさなら他の作品でも彼女は発揮している。
最も滑っているのは勝新太郎。誰か気に入らない奴でも撮影現場にいたのか、全く他の役者とリズムが合わない。合わせていない。
また、原田芳雄のふらふらの殺陣は見てはいられない。あんなにくねくねのふらふらで人を斬れるわけがなかろう。ジャッキー・チェンの酔拳だって、相手に打撃を与える瞬間はしっかりと立っているのに。
こんなの作っていたからチャンバラ映画から客が離れて、ついぞ作られなくなったんだと思う。
何度も映画化された脚本らしいから、多くの人が面白いと思う筋書きなのだろう。これを面白くできなかったスタッフ・キャストの無念が偲ばれる。
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