「ホラー風味の家族映画」リング2 三日月キリンさんの映画レビュー(感想・評価)
ホラー風味の家族映画
クリックして本文を読む
「らせん」と「リング2」の経緯を調べたのち、
リング2を再視聴。
原作の「らせん」は、
科学的な見地から呪いを分析していくという視点だったと思うので、
映画版らせんのほうが原作に近いイメージ。
リング2も一応科学的な視点を取り入れているものの、
らせんですっきりしなかった視聴者を、一応納得させる。
というのが主眼となっており、
ホラーというにはいささかパンチにかける出来だと思いました。
リングシリーズは「呪い」というものは何なのかという問いに対し、
第一作目は呪いそのものを定義し、
らせんは医学的見地から、
ループはさらにメタ的な見地からアプローチするものだと、
個人的には解釈しています。
しかし、やはりリングという作品の中でアイコン化された貞子という存在が、
曖昧なものを曖昧に定義する日本人にはまりすぎてしまい、
結果リング2という中途半端なものができてしまったのだと思います。
結局納得できず、バースデイを作らせてしまう社会のほうが、
自分としては怖いなと感じています。
コメントする