「スパイには失敗は許されない・・・「あ、すっぱい」などと言ってもシャレにならない」陸軍中野学校 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
スパイには失敗は許されない・・・「あ、すっぱい」などと言ってもシャレにならない
1938年、士官学校を出た三好次郎陸軍少尉(市川)は草薙中佐(加藤大介)の訪問を受け、次々と質問を受けるが、その後陸軍省に出頭を命ぜられる。そこでは18人の若い少尉が集められ、制服を脱いで軍隊用語の使用禁止を命ぜられ、スパイ養成学校に入れられることになった。将来も名誉もないスパイ。名前も偽名を使わされ、家族や恋人、外とのつながりを一切禁じられたのだ。三好の婚約者雪子(小川)とも音信不通となり、彼女は次郎の消息を探し始めるのだ・・・
婚約者を探すため、陸軍参謀本部・暗号班のタイピストとして雇ってもらった雪子。しかし、元の会社の英国人社長ベントリーの情報で次郎が銃殺されたと聞かされる。悲しむ間もなく、その社長から陸軍のスパイを依頼されたのだ!
卒業試験は英国の暗号文解読のためのコードブックを領事館から盗み出すこと。盗み出すことに成功するが、盗まれたことに気づいた英国側がコードをすぐさま変えてしまう。中野学校の名誉を守るため、参謀本部が怪しいと睨んだ次郎。調べてみると雪子が情報を漏らしていたことに気づく。
ノイローゼになって首吊り自殺で1名脱落。バーの女にうつつをぬかし、仲間の軍刀を売ろうとした罪で切腹を命ぜられた学生(実際は刀に飛び込んでいった?)。そして、憲兵に捕まるであろう雪子を自らの手で死に導いた次郎。普通の人間の感情が徐々になくなっていく様子が恐ろしいし、草薙の思想にもろ手を挙げて共感する学生たち。陸軍の暴走を止めようといった考えは敵国側にも共通するのに、どうしてこうもいがみ合わねばならぬのか。戦争が若者たちの心も変えてしまう。
り、り、り、私は小学生の頃、ラ行の中で特に「リ」がうまく発音できませんでした。その頃の面白い「リ」発音は今でもできます!そして普通の「り」が発音できるようになったのは、英語を学習してからです。つまんないなー。kossyさんが今、ラ行を書いていらっしゃるので思いだしました。失礼しました。