「1969年の『あの素晴しい愛をもう一度』にしなけりゃ」ラブ&ポップ マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
1969年の『あの素晴しい愛をもう一度』にしなけりゃ
1989年に5歳から7歳だった幼児が、1998年に思春期を迎える。
あの事件で難を逃れた少女も、結局は異常な性愛を持った輩に食い物にされるのだ。
これが普通の社会であった。
大都会の街かどに普通にアンダーウェアまで売っていた。勿論、誰が使用したか分からぬ物が。つまり、
一言で言えば狂ってる。
「オタク」のステレオタイプが生まれる時代だが、実は全く違っていた。普通にネクタイを締めた普通のサラリーマンが「こんな癖」が認知されていると思っていた。
短絡的に結論を言えば、21世紀は対岸の火事で堕天使が姿を見せ、その約10年後に他人事ではなくなった。
いつから、日本はこんな事になっちまったのか?そして、何が原因か?
結論を急ぐ。
疲弊した経済だと思っている。それは遡れば1960年代の所得倍増を叫ばれるようになってからであるが、1970年の減反政策から始まる。それが1975年に「休耕奨励金」が終わり減反政策が終わるかに見えた。しかし、合法のままなのである。
かくして、地方経済は疲弊しまくる事になる。
後は言う事もあるまい。
経済の一極化。「スクラップ・アンド・ビルド」を繰り返し巨大な不夜城は欲望の渦を巻く事になる。
そんな現在は
「ヒートアイランド現象」と呼ばれる異常な状態になっている。
経済は疲弊。少子化。そして、高齢化。的外れの温暖化。そんな
今のヤマトンチュは世界で24番目の賃金。非正規雇用。
どうなっちまうんだ。
「ラブ&ポップ」の堕天使は、天使の衣を手に入れて、自分達だけの事しかかんがえられなくなっちまった。それで、共感ばかりが大事にされ、いつの間にか個性すら淘汰され、「ごめん」と言えば「やさしい」と認知されるようになった。
そんなふうになっちまった。
1975年は昭和50年。今年は2025年だから
令和7年であるが、昭和100年なのだ。敗戦後と言っても昭和は良くも悪くも続いているのだ。少子高齢化を合わせて考慮すると、最先進国なのかもしれない。
追記
この映画はかなりリアルなのだろうが、自虐的であってはならない。老若男女を問わず狂っていた映像が欲しかった。
色々な災難に合われた方々の今後のご多幸を祈ると同時に被害に合われた方の冥福を祈りたい。