「家族ドラマ」新・喜びも悲しみも幾歳月 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
家族ドラマ
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各地で家族写真を撮るのが大好きな元小学校教員のおじいちゃん。天橋立で息子杉本(加藤剛)と記念撮影した勢いで家へも帰らず宿で泊まる。翌日、自殺目的で一人旅をしていた女子大生由紀子(紺野美沙子)と知り合い、そのまま新任地へと車旅行をすることに・・・旧作『喜びも悲しみも幾歳月』はいい映画だったなぁ~と歌い出すところが微笑ましい。
時は流れ、由紀子と再会した父息子。灯台守と結婚したいと願う由紀子に同僚だった長尾(田中健)を紹介すると、一人で孤島の灯台へ会いにいき、結婚することになった。
公開当時観たときには植木等の演技に泣いてしまったものだが、さすがに旧作の良さを知ってしまうと景色の美しさに和むものの泣けるまでにはならなかった。日本三景を制覇することが生きがいだったおじいちゃん。最後には秋の宮島。親を思う息子と嫁の気持ちに涙を流したいが枯れてしまうほど歳をとった植木じいちゃん。気分は爽やかだ。
旧作では自然と戦い必死に生きる夫婦の物語だったのが、なぜこのような暖かい家族ドラマになったのだろうか。戦争に関することは、戦争未亡人とは結婚できないというじいちゃんのエピソードだけだが、これも時代の流れなのかもしれない。
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