夜の最前線 女狩り
劇場公開日:1969年2月8日
解説
「夜の牝 花と蝶」の中西隆三が脚本を執筆し、「残侠無情」の井田探が監督した風俗もの。撮影は萩原泉が担当した。
1969年製作/83分/日本
配給:日活
劇場公開日:1969年2月8日
ストーリー
沢本淳は、恋人のみどりを連れて憧れの新宿で職探しをしていたが、チンピラたちに絡まれ、喧嘩をしたことから傷害罪に問われ服役した。二年後、娑婆に出た淳は、おでん屋の親爺の世話になり、みどりを捜しはじめた。だが、彼女の行方は知れず、島野から教えられて尋ねたバー・ベラミのミドリは人違いだった。これが縁で淳はベラミで働くことになった。やがて淳は、、アングラバーに君臨するフーテンの親分カストロと知合った。カストロは淳にホステスを紹介し、淳はベラミの水揚げを増やして社長の藤山を喜ばせた。ソープランドを経営する康が、キャバレーに、手を出すという情報が入った。淳は、ホステス引抜きを察知して、逆にホステスを斡旋してやろうともちかけた。ある夜、淳が弟のように可愛いがっていた流しの五郎が東風会会員に痛めつけられた。淳は早速島野と協力して東風会に復讐を誓った。二人はかつて東風会に潰されたヤクザだった。その頃、淳は康の手下の佐久間に狙われ、ベラミでは女を引抜かれた藤山が激怒していた。やがて、ベラミは脱税の疑いで手入れを受け、重加算税をかせられ潰れた。そのベラミを買ったのは、淳だった。一方、康はホステス引抜き代を値切ったため、淳に女たちを引戻されてしまった。この一件により、康と藤山は巻返しの機会を狙った。やがて、淳はみどりと再会した。しかし、康の女になっていた彼女は、すぐ佐久間たちに連れ去られ、その上ベラミは彼らの執拗な妨害にあった、淳は康に対抗するため、デイトクラブをつくったが、康一派はみどりらを人質に脅迫した。淳、島野、カストロが一派に殴り込んだのは、それから間もなくのことだった。