「オッパイがいっぱい」吉原炎上 りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
オッパイがいっぱい
1907年(明治40年)、上田久乃は19歳で岡山から吉原の中梅楼に身請け金800円で売られた。そこでは借金に縛られた女たちが6年から8年の年季が明けるまで、働いていた。
中梅楼の花魁は、九重がお職で、吉里、小花の3人がトップ3だった。久乃は九重の妹分となり、若汐と命名され、九重の紹介で若汐は初めての客を迎えたが、床を前にして脱走した。救世軍の青年に声をかけられたが、中梅楼の人たちに連れ戻された。布団部屋で折檻を受けた若汐に九重は客を喜ばせるテクニックを教えた。年季明けとなった九重は吉原を去った。
明治41年夏、若汐は故郷のかつての恋人・片山勇吉と再会した。救世軍の青年・古島信輔が若汐の馴染み客となったが、古島は決して若汐を抱こうとしなかった。そんな時、若汐は妊娠に気づくが、勇吉はお金を横領し逃げたため全国指名手配されたており、流産した。
また、吉里は好きだった客とトラブルになり狂って悲惨な最期を迎えた。
明治42年秋、若汐は由緒ある紫の名跡を継いだ。
小花は体を壊して客を取れなくなり狂って死んだ。
明治43年冬、紫には坪坂義一という上客がついた。古島は手切れ金2千円を紫に渡し身請けを申し入れたが、紫は金を花魁道中に使うことに決めた。
翌年春、豪華絢爛な紫の花魁道中が行われた。花魁道中を終えた紫は古島が菊川の店に居ると聞いたが、古島にはお春という女がいると言われ会わせてもらえなかった。
明治44年4月7日夕刻、紫は坪坂に身請けされ吉原を出た。その直後、古島とお春の部屋から出火した。紫は古島を探すため吉原に戻ったが、彼女の目の前で吉原は全て燃え尽きた。
そんな話。
1987年公開作品で、35mmフィルム上映を劇場鑑賞した。
38年も前でしかもフィルム上映なので粗は感じたが、内容は素晴らしかった。
吉原遊廓の花魁の生き様が生々しく描かれてるし、何より美しい女優の見事なオッパイが素晴らしい。
特に九重が若汐に客を喜ばすテクニックを教えるシーンは色っぽかった。
名取裕子、二宮さよ子、藤真利子、西川峰子、かたせ梨乃などの脱ぎっぷりがとにかく素晴らしい。脱がなかったがお春役の野村真美は可愛かった。
花魁道中の豪華さ、高下駄による足の運びなど見所いっぱい。
劇場の大スクリーンで観れて良かった。