妖星ゴラスのレビュー・感想・評価

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妖星ゴラス

劇場公開日 1962年3月21日
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怪彗星地球に接近! 英知総動員で挑む驚天動地の大作戦‼

質量が地球の約6000倍もある怪彗星ゴラスが、地球への衝突コースをまっしぐらに進んで来ていることが判明します。地球滅亡の危機が迫る中、池部良演じる主人公の科学者は、ある子供の何気ない一言に活路を見出します。「人類が逃げるのではない。地球が逃げるのだ!」…。そんなの未だかつて誰も思い付いてねぇよ! どっから出てくんだその発想は! そして実行される人類の命運を懸けた奇想天外・驚天動地の大作戦。その結末やいかに…!

本編の3分の1を特撮シーンが占める大作として製作されたSFスペクタクルです。「東宝特撮映画50本」を記念する、まさに集大成的作品です。円谷英二特技監督によるダイナミックな特撮が堪能できる入魂の一作となっております。
地球に迫り来るゴラスは赤色に煌々と光輝き、禍々しい感じが堪りません。土星の輪や月を吸収しながら進行してきます。光学合成を用いた描写が素晴らしいです。
地球移動作戦のための“ジェット・パイプ”を敷設するシーンは、これまでに無い南極の広大なセットで抜群のスケール感を誇っています。
そしてクライマックスに待つ、怒涛の大津波スペクタクルに大興奮! 全てを押し流す津波の荒々しさと共に、大自然の猛威を実感…。
ゴラス接近の影響で南極に突如出現するマグマは蛇足感が否めませんが、サービス精神に満ちたものとして個人的には好きです。やっぱり怪獣出ないとね!

荒唐無稽と思われる大作戦に真実味を持たせるため、映画的なエンタメ性はありながらも、出来得る限り科学考証にこだわって映像化されているところが、本作が名作足る所以でしょうね。
本多猪四郎監督は本作の撮影前、必要な知識を身に付けるために、東大の理学部に1ヶ月間助監督と一緒に通ったとか。監督の作風であるドキュメンタリー・タッチを成し遂げるための惜しまない努力に、心からの称賛を贈りたいです。
ゴラス衝突までの時間的余裕の無い中、見舞われる数々のトラブルにハラハラ・ヒヤヒヤ。度重なる困難を乗り越えようと決死の覚悟で奮闘する人々の物語が胸に迫って来ました。

syu-32
syu-32さん / 2019年1月31日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  楽しい 興奮 知的
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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ゴラス・インパクト

東宝特撮1962年の作品。
地球に衝突迫る他惑星!…ってのはそれほど珍しいアイデアでもないが、本作はその対策アイデアにびっくり仰天!な一作である。

土星探検に出発した隼号であったが、太陽系に進出してきた妖星=ゴラスの調査に急遽向かう。データを地球に送りつつ、ゴラスの引力に捕らわれ、宇宙の塵に…。
そのゴラスが地球と衝突する軌道である事が判明。
ゴラスの質量は地球の6000倍。破壊する事は不可能。
そこで出された対策アイデアは、地球の軌道を動かしてゴラスとの衝突を避けるというものだった…!

あちらが動かせなければ、こちらが動く。
南極に幾つもの巨大なロケット噴出口を建造し、エネルギーは重水素や原子力。
凄まじい推進力で地球を動かす…。
一応科学的考証も劇中でされているが(国際対策会議の黒板に書かれてる数字は東大の専門学者が計算したというモノホン)、今となっちゃリアルかSFかとんでも理論か。
言うは易し、実際だったら異次元アイデア…それを娯楽作品にした勢いに最後まで面白く見れてしまう。

話は、南極計画の科学者たちとゴラス観測の若い宇宙飛行士たちのドラマが並行して展開。
科学で地球を救えるか。発展する科学の可能性。
若い宇宙飛行士たちのドラマはカラッと明るい青春明朗劇の様式でもあるが、迫り来るゴラスを目の当たりにし記憶喪失になる件はなかなかリアルさを感じさせる。

特撮面では、南極の広大なセットは東宝特撮作品の中でも随一。
宇宙空間でのライティング、作画によるロケット噴射の細かさ。
地球の軌道変えによって目覚めたセイウチのような怪獣の登場は、唐突と言うか噛ませ犬と言うか、蛇足…。まあ、ご愛敬。
(尚、この怪獣の名は作品に因んで“ゴラス”と呼ばれる事もあるが、正しくは“マグマ”である)

びっくりアイデア故、ツッコミ所は他の作品の比ではない。
地球を経って数日で冥王星付近でゴラスに遭遇する隼号。
地球の軌道は見事変える事が出来たが、地球全体への影響は例の怪獣が目覚めたくらい。
ゴラスの接近で土星の輪も月も吸い込まれ、地球上では天変地異レベルの大災害。でも実際だったらこんなもんじゃないだろうし、月が吸い込まれた時点で地球も…。
地球と衝突するかもしれない惑星の発見も実際だったら700日前じゃなく何十年も前に計算で発見出来る筈。
尻切れトンボな終わり方はエメリッヒ・ディザスター映画に通じるものがある。
異常なまでのテンポの早さ。ハリウッドだったら軽く2時間半であろう内容を僅か1時間半に収めるアメイジングさ!

この手のSFディザスター・パニックと言ったらハリウッドの十八番だろうが、「アルマゲドン」よりも「ディープ・インパクト」よりも遥か前に東宝は作っていた。
そのびっくりアイデアも含め、SF映画の迷作であり名作でもある。

近大
近大さん / 2017年6月28日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  笑える 楽しい 興奮
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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東宝特撮映画の粋を結集した佳作

ちきゅうに向かって突き進む妖星ゴラスとの衝突を回避するべく、人類がとった究極の手段とは?!
answerは、地球の軌道を変えるでした。
南極に巨大ロケット噴射口を何基も建設するなんてぶっ飛び❗
『アルマゲドン』が150分もかけて、地球の危機を救ったのに対して、この作品はたった88分で人類史上未曽有の危機を脱してしまう。
東宝特撮技術班は、この大規模なミッションを映像化するだけでも大変だったと思うのに、トドの怪獣マグマまで登場させる余裕すら見せている。何たるサービス精神❗
荒唐無稽なお話ではあるが、その発想力の豊かさにひたすら感心した。

2014年6月29日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  笑える 興奮 知的
  • 鑑賞方法:-
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