宵待草のレビュー・感想・評価
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ミュージカルでもないのに歌が多い
立命館大学映像学部企画 さよなら京都みなみ会館 -35mmフィルム上映オールナイトで2番目に上映されました。
普段なら観ないタイプの映画。
ミュージカルでもないのに歌うシーンが多い。
細野晴臣が音楽を担当した最初の作品らしい。
でんぐり返りと親なんてどうでもいいじゃないのリフレイン。
ボニー&クライドのように追い詰められてやけっぱちの明るさが漂う不思議な映画でした。
女性とできない、頭が痛くなる主人公はでんぐり返りしてのたうち回る。
最後のお嬢様のでんぐり返りも彼女なりの彼を思ってのでんぐり返りなのかなあ。
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大正時代の混乱と恋と逃避行。
大正時代の混乱期に無政府主義者の若者二人と令嬢の恋と逃避行を描く青春映画。
脚本はあの長谷川和彦
主演の高岡健二は、個人的にアメリカの刑事ドラマのスタスキー&ハッチのハッチの吹き替えで認識している人だか、屈託の無い2枚目で、この映画では、とてもいい。
相手役の夏八木勲もこの映画では、脂分が弱くてさわやか。
高橋洋子も美しくてちょっと変わった令嬢役を魅力的に演じている。
この三人が、ふらふらと鼻唄を混じりに道中を重ねてお互いを理解しながら、別れて男二人は、死んでいく。
「明日に向かって撃て!」(1969年アメリカ)に影響を受けていると思うが、あちら程シビアでもないが、この力の抜けた感じも悪くない。
秋冬の東北を背景を名カメラマン姫田真左久が望遠レンズ多用で切り取る絵も良い。
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