「劇場版ウマ娘公開記念」優駿 ORACION 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
劇場版ウマ娘公開記念
二度目の鑑賞
原作未読
原作は『草原の椅子』の宮本輝
監督は『果し合い』の杉田成道
脚本は『あつもの 杢平の秋』の池端俊策
競走馬オラシオンをめぐる人々の物語
いかにもフジテレビ30周年に相応しい豪華な顔ぶれ
だが脚本が悪い
倉本聰先生にお願いすれば良かったのに
見どころは緒形親子の共演
親子で共演は然程珍しいことではないが親子で親子役となるとあまりないような気がする
『黒部の太陽』の宇野重吉寺尾聰しか思いつかない
おそらく気恥ずかしくやりにくいんだろう
その点でいうと歌舞伎は親子共演は当たり前であれはあれで特殊な世界だ
名優緒形拳を持ってしてでも仲代達矢の威圧感には勝てない
特に会議室で娘久美子を叱る平八郎の迫力はハンパない
眼力がやばすぎる
それでも遺影の緒形拳はいい味出していた
斉藤由貴がめちゃくちゃ可愛い
その一方でこの頃の吉岡秀隆は冬の時代でとてもじゃないが見てられない
どう見ても童貞である
それにしてもなぜ移植手術をしなかったのかそれが全く理解できない
そもそも愛人の子供がいるというエピソードそのものが必要だと思えない
久美子や博正の協力で病院を抜け出した誠がオラシオンを初めて見るシーン
ケンタウロスの竹中直人を思い出す
とんねるずのせいで
配役
和具平八郎の娘で父からオラシオンを譲り受ける和具久美子に斉藤由貴
オラシオンを生産した渡海千造の息子の渡海博正に緒形直人
和具平八郎の非嫡出子で久美子の腹違いの弟の田野誠に吉岡秀隆
田野誠の母の田野京子に加賀まりこ
和具久美子の母の和具美穂に吉行和子
博正の母の渡海タエに林美智子
和具平八郎の秘書でオラシオンの名付け親の多田時雄に石橋凌
オラシオンの騎手の奈良五郎に根本康広
和具工業が製品を提供している得意先の西東電気常務の増原耕左右に平幹二朗
吉永ファームの牧場主の吉永達也に石坂浩二
オラシオンの調教師の砂田重兵衛に田中邦衛
オラシオンの出産に立ち会った獣医に三木のり平
誠の主治医に下條正巳
トカイファームの牧場主の渡海千造に緒形拳
オラシオンの馬主で和具工業社長の和具平八郎に仲代達矢