燃える南十字星

劇場公開日:

解説

「青い街の狼」の小川英が脚本を執筆、「ひとり旅」の斎藤武市が監督したアクションもの。撮影もコンビの高村倉太郎。

1962年製作/78分/日本
配給:日活
劇場公開日:1962年7月29日

ストーリー

香港から東京へのジェット旅客機に不思議な男が乗っていた。丈太郎だ。彼は隣席の中国娘譚玲羊(タンリンヤン)と親しくなり、羽田空港で彼女を誘拐しようとしたハートの政一味を軽くやっつけた。彼は針谷のキャバレーを訪ね麻薬のつつみを渡した。実は、針谷は玲羊の父譚の腹心である。丈太郎はそこで眼にもとまらぬ早射ちコルトを披露した。譚は彼を一も二もなく用心棒に雇った。その影には丈太郎を注視する朱実の姿があった。譚は日本で武器を密造し外国へ売りつける商人だった。彼は森崎の工場で武器を造り始めた。森崎は驚愕し契約解除を申し入れた。譚は森崎を消すよう丈太郎に命じた。彼のアパートへ朱実が訪ねてきた。丈太郎は数年前、譲二と名乗り朱実の父中曽根の下で動いていた。中曽根はドル紙幣偽造の手入れの際、「譲二が俺を売った」と言って死んだのだ。彼の一の子分針谷はそのとき刑務所におり、譲二の顔は知らなかったが、復讐を誓っていた。そして、ついに丈太郎が譲二であることがバレてしまった。深夜の工事場で対決する丈太郎と針谷。だが、それは駈けつけた朱実と玲羊の叫び声で断ちきられた。そのころ、用心棒毛は森崎を射ったが死を確認できなかった。そのとき顔中傷だらけの男が針谷を訪ねてきた。ナイフの殺し屋炎麻子(ヤンマーツ)だ。香港で丈太郎にひどい目にあわされ復讐に来たのだ。早速サバールと毛は彼を呼びつけた。必死にナイフと銃口を逃れた丈太郎は、ついにハートの政の一弾を食って倒れた。凱歌をあげて引きあげる毛たち……しかし、警察に収容された丈太郎の死体はいきなり元気よく立ち上ると、ハートの政とガッチリ握手していた。丈太郎こそ、香港秘密警察の日本係刑事、政は特捜班刑事殿村の変装だった。毛とサバールは譚を倒し玲羊を人質にセスナ機で最後の脱出をしようとした。丈太郎は飛行場へのりこんだ。轟然と火を吐く丈太郎の早射ちコルト。毛の拳銃も火を吹いた……。

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