燃えよ剣(1966)

劇場公開日:

解説

司馬遼太郎の同名小説を「阿片台地 地獄部隊突撃せよ」の加藤泰が脚色、「坊っちゃん(1966)」の市村泰一が監督した時代劇。撮影は「天下の快男児」の酒井忠。

1966年製作/90分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1966年11月12日

ストーリー

土方歳三の義兄は日野宿で町道場を開いているが、そこには天然理心流の近藤勇が出稽古に来る。歳三は女には手の早い青年だが剣も強い。それは、喧嘩剣法とも言うべき実戦向きのものだったが、たまたま、甲源一刀流の比留間半造、六車宗伯、七里研之助が道場破りに来た時七里と相対しこの相手に宿命的なつながりを予感した。世が騒然としている中で、近藤は時流を見つめて読書に耽っていた。一方、歳三は、六所明神の神官下猿渡佐渡守の妹で、夫に死別した佐絵という高貴な女性と知り合い、深い仲になっていった。だが、彼は乱世においては剣だけが頼りであることを知っている。ある日、歳三が無法にも闇討ちをかけてきた六車を斬ったことから、七里は彼に勝負を申し込んできた。二人の勝負は結着がつかず、ついに、比留間一門と近藤一門の者たちが、河原で激突することになった。この争いで近藤一門は勝ったが、今度も七里と歳三の勝負はつかなかった。 それから五年後--清川八郎が浪士隊を率いて京都に上り、尊王派に寝返ったりして動乱が京洛に渦巻く頃、左絵と別れた歳三は近藤を押し立て、新選組を組織して活躍を始めた。やがて、沖田総司からの情報で佐絵が勤王派に属していることを知った歳三は佐絵と再会した。しかし、その時現われたのが七里研之助。再三相対した二人は、またもや結着のつかぬまま別れた。やがて、勤王派の動きが激しくなってくると、新選組は彼らの謀議の場所と時刻をつきとめようとし、佐絵を捕えた。歳三は複雑な想いだったが、佐絵の望みで、二人だけで会った。その時の佐絵の情報は、「今夜五ツ、池田屋」というものだったが、もう一つの情報では、場所が“丹虎”だった。新選組は迷い二手に分かれて、それぞれ目的の場所に向ったが、結局、佐絵の言葉の正しいことが分った。そこで歳三は七里と相対した。それは最後の勝負とは思えない程あっけなく、七里は歳三の前に敗れ去った。やがて池田屋騒動も終り、歳三は佐絵の許に駆けつけたが、佐絵は自害して果てていた。

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映画レビュー

3.0土方歳三といえば、栗塚旭だったのです

2022年11月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

1966年版、白黒作品

土方歳三役は本作の前年1965年のテレビドラマ版「新選組血風録」に続いて栗塚旭が演じています
原作者の司馬遼太郎からも「土方そっくりや!」と絶賛された彼の当たり役です

テレビドラマには無数に出演されていますから顔をみれば、ああ!あの人かとなります

お話は、多摩時代から、池田屋事件の直後まで
その後の激闘の数々と流転はバッサリとありません
司馬遼太郎の原作はあってなきがごとしで、佐江という女性との因縁を軸に展開されます
池田屋の決定的な情報も長州派の公家の御殿女中になっていた佐江からもたらされたことになっています

なので司馬遼太郎の原作をイメージして見始めるとかなり戸惑います
バラガキの土方歳三に比重を置きすぎの印象です
司馬遼太郎からよくクレームがでなかったものです

新選組の映画としてはあまりお勧めできません

2021年版の方が遥かに良いと思います

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あき240

3.5武州のバラガキ

2020年7月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

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しゅうへい

3.0司馬遼太郎

2020年5月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

司馬遼太郎の土方歳三(栗塚旭)を主役にした時代劇。
多忙の中、恋人との逢瀬を過ごしていたが、恋人は勤王派で新選組とは反目していた。
斬り合いのシーンが多く、殺陣を楽しむ。

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いやよセブン

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