宮本武蔵 巌流島の決斗のレビュー・感想・評価
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シリーズ完結
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シリーズ完結篇。
吉岡一門との死闘の果てに武蔵が得たモノ。それは…《卑怯者》との烙印であった。
「私は間違ってはいない!」
強い意志でそんな風潮を払い飛ばす武蔵であった。
いつしかお通との2人旅をしている武蔵(笑)
しかし我が道を行く武蔵。想いを断ち切る様に瀧修行(笑)
お通と別れ、ふとしたきっかけで百姓をする武蔵。そんな武蔵を「大した人物だ!」と認める御大片岡千恵蔵に加えて、沢庵和尚三國連太郎までもが登場。
画面が一気に引き締まる。
一方高倉健演じる佐々木小次郎は就職活動に余念無し。
江戸に帰った武蔵は、箸で蠅を掴む有名なエピソード等を盛り込みつつ、将軍家に召し抱えられ様とするが…。
ここで小次郎一気にテンションMAX(笑)
「俺の方が上だ!」…とばかりに、いつの間にか天下分け目の2大決戦にまで発展。ここから先は、まるでジェットコースターに乗っているが如く、あれよあれよと話が進む。
いつの間にやら巌流島へ到着する2人。
ついでに、浪花千栄子:木村功:入江若葉:丘さとみ等々、関係者御一行様もご到着。物語は一気に修復に向かう都合の良さ。
“小次郎敗れたり!”
終生の敵を倒した今。人の死の無常を知り、己の剣に研鑽を重ねて心眼の道を究めんとする武蔵に新たな道は開けるのであろうか。
巨大なテーマに立ち向かった壮大なる叙事詩は、大菩薩峠の机竜之助同様の、袋小路に陥ってしまったかの様な状態で、遂に完結を見たのであった。
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