宮本武蔵 一乗寺の決斗のレビュー・感想・評価
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シリーズも佳境に突入
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シリーズもいよいよ佳境に突入する第4弾。
名門の2代目を倒すも、後悔の念を抱く武蔵。
新たな理解者を得て、人間形成に更なる磨きをかける。
一方、地に落ちた沽券を晴らさんとする吉岡一門。しかし、伝七郎とて武蔵の相手とは成らず無念の結果に。
こうなれば武蔵打倒の為…と、どんな卑怯な手段をも選ばず、結果にこだわる。
映画は、武蔵と関わりを持つ出演者ご一行を、ほぼ前半部分に紹介し、以後吉岡一門側からの思惑を中心に進む。
その為に、人の死の儚さと、世の中の無常との矛盾を考える原作の理念とは、少しずつかけ離れて行く。
かくして全面対決の時来たる。
周到な罠も、武蔵の“死中に喝!”の精神が打ち砕く。
この際、死闘をモノクロにて描写。凄惨な画を用いずに、水墨画の如く描く。
武蔵が漏らす「ハア!ハア!」と言う、枯渇した言葉にならぬ喘ぎ声がその凄さを物語る。そして…。
小次郎が見守った戦いの果てに、武蔵に残されたのは中傷だけであった。
いよいよ小次郎との運命の戦いが近づいて行く。
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