耳をすませば(1995)のレビュー・感想・評価
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斜めに見てしまいました。
お家で見てて、ものすごく斜めに見てしまった。
気合の入ったストーカーみたいに考えてしまった。
よくない見方だなー、、、
でも、まぁ面白いは面白かった。
ただ、好みではないかなー。
68/100
「好き」を言葉にしない。それこそ、ホンモノの恋。
安易に「好き」という言葉を使うよりも、本気で好きだからこそ、その想いが伝わるように非効率な方法で健気に努力して、、、これこそ、青春であり、昔自分も体験していたはずのホンモノの恋なんだと思う。
マッチングアプリとかやって、よくわからん女性とセックスするために適当に「好き」って言って…。そこにあるのは恋ではなく、薄汚れた欲望である。
あぁ、本物の恋がしたい。
イライラするほど甘酸っぱい
この映画を観ると、自分らにはもはや存在しない感情が一時的に復活します。
いい大人がなぜ中坊の恋愛ごときでこんなにもときめいてしまうのでしょうか。
10代を終えた後で初めてこの映画を観ましたが、正直全てが予想通りで、最終的に抱き合うんだろうなぁという予想すら当たりましたが、それでもなにか心にくるものがありますよね。
自分自身の中高生時代は正直後悔が全くないほど楽しいものでしたが、それでも中高生っていいなぁと思える作品でした。
改めて…
たまーに観たくなるこの作品。
子どもの時、この作品が大好きで、友達と「やなやつ やなやつ やなやつ!」を真似してた。笑
小さい頃に観て、ちょうど雫と同じ歳で見て、そして大人になって観る。
結局、毎回最後のプロポーズのところで、きゃゃゃゃあ///!ってなるんだけど、世代で見ていくと感じ方がかなり変わる。
思春期のモヤモヤドキドキ、将来への焦り、迷い、人間関係、全てを詰め込み、その脚本がおじさん。信じられません。笑(褒めてます。)
どこを切り取っても美しく、オトナになった自分を浄化してくれる。
劇中の細かい描写も好き。
青春のきらきら
ジブリ映画の中でもかなり好きな作品です。
今更ですが私が感じた魅力を整理してみました。
◆カントリーロード
ジブリ映画って音楽がどれも素晴らしく、老若男女問わず愛されていますが、カントリーロードの曲もその1つです。この作品の魅力を更に引き立てています。作中に何回か流れてきますが、まずは冒頭に流れる英語版のカントリーロード!これが流れた瞬間一気に物語に惹き込まれます。物語中盤で雫が歌う場面も印象的です。聖司のヴァイオリンで始まり、雫が歌をのせ、そこに聖司の祖父やその音楽仲間の演奏が重なっていく映画の見せ場の1つです。エンディングで流れる歌も爽やかです。
◆聖司と雫
中学生で将来を決め、夢に向かって動き出している聖司。しかも、高校へは進まずヴァイオリン職人という人とは異なる道へ。こんな中学生いるか?!ってくらいその生き方はストイックで格好いいです。雫はごく普通の中学生ですが、聖司の背中を追いかけて賢明に走る姿は応援したくなります。
◆少女漫画的展開
原作が少女漫画だからなのかはわかりませんが、この作品には’キュンキュン’できる要素が詰まっています。例えば、気になる彼が実は嫌いな奴だったとか、親友が片思いする男子から告白されるとか、ラストの聖司の言葉とか、、、当時ももちろんそうでしたが、大人になった今観ても、青春の甘酸っぱさやときめきがキラキラしています。
◆バロンの物語
雫の書いた物語によって、悲しい記憶の中にいたバロンの思い出が動き出すという展開も素敵です。また、そこから、聖司のおじいさんの過去もうっすらと見えてくるのが切なくもあり何とも言えない気持ちになります。
夭折の天才・近藤喜文が遺した唯一の監督作品。宮崎駿から高畑勲への挑戦状という側面も…。
読書好きな中学3年生の少女、月島雫の恋愛と成長を描く青春アニメーション。
脚本/製作プロデューサー/絵コンテを担当したのは『となりのトトロ』『魔女の宅急便』の伝説的アニメ監督、宮崎駿。
雫と心を通わせる青年、天沢聖司の声を担当したのは、当時はまだ無名の子役だった高橋一生である。
47歳という若さでこの世を去った天才アニメーター、近藤喜文の唯一の監督作品。
宮崎駿&高畑勲を、ジブリ設立前から支え続けた縁の下の力持ち。
『となりのトトロ』を制作していた宮崎駿と、同時期に『火垂るの墓』を制作していた高畑勲が、近藤喜文を取り合って血で血を洗う争いを起こしたというのはジブリファンの間では有名な話。
長きに渡って天才2人に振り回され続けた結果、体を壊してしまいそのまま帰らぬ人に…。
両名とも罪悪感はあるようで、高畑勲は自分が近藤喜文を殺したと嘆いたらしい。
過剰なストレスと長時間労働は命を奪うということを、身をもって我々に教えてくれた偉人である。
近藤喜文が生きていれば、今のアニメ業界も大きく変わっていたかも知れない。ジブリの世代交代も成功していたかも…。
彼の死は日本アニメ界における大きな過失であることは間違いない…😢
本作は近藤喜文監督作品ではあるが、脚本から絵コンテまでを宮崎駿が担当している。
その為、宮崎駿のカラーが大きく出ており、純粋に近藤喜文監督作品と言っていいのかはちょっと疑問。
とはいえ、もちろん細かな演出は近藤監督の仕事。
宮崎駿のコンテでは活発な少女だった雫は、思慮的かつ若干内向的な少女として描きなおされている。
一番有名なエピソードは雫がしゃがみ込んだ時の描写。宮崎駿版では周囲に誰もいないということでスカートからパンツが丸出しだったのだが、近藤監督はスカートを押さえてパンツが見えないように演出。
このことに宮崎駿大激怒💢
「誰も見ていないんだから、スカートのことなんか気にしない筈だろうが!ぷりぷり👿」…やはりこの爺さん、並ぶもののない変態である。
高畑勲のお気に入りである近藤喜文を自分の駒にすることが出来てよほど嬉しかったのか、本作は高畑勲への挑戦状ともいえる内容になっている。
というのも、スタジオジブリの作品群の中で、本作の一つ前は高畑勲監督の『平成狸合戦ぽんぽこ』。
『ぽんぽこ』は多摩ニュータウンの開発により住処を失ったタヌキたちの悲哀をアイロニカルに描いた作品である。
エンディングではタヌキたちの宴会のシーンから徐々にカメラが上空に引いていき、東京の夜景を映し出して物語の幕が降りる。
本作のオープニングはその全く逆。
東京の夜景をロングショットで映し出し、多摩市をモデルとした本作の舞台へとクローズアップしてゆく。
クローズアップにより映し出されるのはその街に生きる人々の姿。
「タヌキだってがんばってるんだよォ」という『ぽんぽこ』のキャッチコピーを否定するように、「人間だっていろいろあるんだよォ」とでも言うべき映像を作り上げている。
同じ街を舞台にしていながら、『ぽんぽこ』で描き出されたテーマとは真逆の視点で物語を紡ぎ出しており、ここに宮崎駿の、高畑勲に対する挑戦が見て取れる。
それを近藤喜文にやらせるところが、宮崎駿の嫌〜なところだなぁ、とニヤニヤしてしまうのはオタクの悪い癖😏
絵作りという意味で、本作に顕著に描かれているのは「上下」の移動。
もちろん、これは山を切り拓いて作られた住宅地を舞台にしているからであるが、丘の上にある「地球堂」という店を異界として現出させる効果とともに、高台から見下ろす街を描くことにより、そこに生きる人々の姿を観客に想像させる効果も持つ。
土手を歩く人々の映像に合わせ、スタッフロールを流しているところからもわかるように、本作で描かれているのは、都市で生きる人々の生活賛歌であり、雫と聖司の恋愛はその一つの側面に過ぎない。
根底にある人間賛歌が伝わる為、10代の淡い恋愛という、悪い言い方をすれば浅い物語であるこの映画に、幾つになっても感動させられるのだろう。
とはいえ、自分が10代の頃は大好きだったこの作品も、年齢を重ねてから見るとちょっと青臭すぎて座りが悪くなってしまう。
それに、全体のスピード感がやや不足しており、ちょっと退屈な時間も多い。もちろん、意図的に行われていることだとは思うのだけど。
もっと雫の小説世界の描写を増やして、映画全体をファンタジー路線に乗せてくれた方が、物語全体の勢いがつくし、何より宮崎駿ファンとしては嬉しかったなぁ…。
長々と書いてしまったが、やっぱり好きな映画ですよ、これは。
『おもひでぽろぽろ』『紅の豚』『ぽんぽこ』『耳すま』と、全く子供向けではないアニメーションを5年の間にポンポンと作っているのだから、90年代のジブリは凄く挑戦的かつ野心的、革新的なスタジオだったんだなぁ、と感心してしまう。90年代のジブリが行った仕事が、どれだけ日本のアニメーションを前に進めたのか、と考えると本当に尊敬の念しか無い。
最後に、近藤喜文監督に哀悼の意を表します。
初めて劇場で観たジブリ作品。
劇場公開時鑑賞。原作未読。
きっかけはごく一部で物議をかもしたりしましたが、基本的にはストレートなガールミーツボーイです。
思春期の甘酸っぱさと子供なりの葛藤と未熟とはいえ生きることへの意志を観せられて、「まだこれからだってこんな素敵な出会いがあるかも」と(当時は)夢を見させてくれました。
貧乏ゆすり描写とかそんなとこまで見せるんだとちょっとびっくりしたのを覚えています。
次代のジブリを担う人が出てきたなと思いましたが…。もっと近藤監督作品を観てみたかったです。
ほのぼのと
将来への期待と不安、夢と現実、誰もが経験して大人になる。
そんな淡くて清純な時代の体験を思い出させる。
今はない図書カードも懐かしい。
僕も気になるクラスメートの名を見つけてうれしかったり。
この映画が良いのは、友達や家族との会話かなあ。
顔と目を見て話すその近さというか距離感が良い。
携帯もメールもなく、公衆電話・ワープロ・タバコ屋、昭和を懐かしむ。
今となっては、男爵人形のようにアンティークかも。
年々好きになってくる
第一印象は地味な印象で、あまり好きでは無かったけど、見る度に好きになってくる。ついには、モデルになった聖蹟桜ヶ丘に聖地巡礼しに行っちゃったほど( ^_^ ;)
原作が少女マンガだけに(?)、月島雫と天沢聖司の出会いは最悪。あんな第一印象で、こんなに仲良くなるなんて、さすがは少女マンガ!
それにしても、見てて恥ずかしくなるぐらいのセリフがたくさん。原作通りなのかもしれないけど、脚本が宮崎駿だと思うと、ちょっと笑えるかも( ^_^ ;)
さて、監督は近藤喜文。もし、もっと生きてたらどんな作品を残してくれたんだろう…
キープスマイル☆猫との出会いが夢の挑戦へ繋がる青春映画
【自分の夢に向かいながら想いを寄せ合う甘酸っぱさに応援したくなる】
~ポケモントレーナーみゆきは、92点の経験値をもらった!~
僕がジブリアニメーションの中で2番目に多く観ているオススメ映画です☆
本が大好きなメインキャラ・月島雫がある猫との出会いを通して、名前だけずっと気になっていた存在「天沢聖司」と引き合います!
最初は "嫌な奴"だったのに、目指している夢を通してお互いを想い合っていくストーリー☆
観ているコチラが恥ずかしくなるほど不器用ながらストレートな想いが巡る青春を描いています!
こんな時代を経験してみたかったという方は多いのではないでしょうか♪
登場する有名な曲 「カントリーロード」は、作品中で雫が歌を書いたものでストーリーに彩りを添えて印象深くさせています☆
「どんなくじけそうなときだって、けして涙はみせないで」という歌詞が特に好きです♪
スマホ・SNSが当たり前になっている時代ですが、こういうアナログな甘酸っぱさは今観ていても羨ましくなります☆
また、一生懸命に夢を追いかけていく姿は、挑戦する心の大切さを思い出させてくれます!
★大好きなポケモンに例えると★
ピッピ
雫のストレートで素直な気持ちは見ている人をキュンとさせます
貸出カードから始まる恋
"金曜ロードSHOW!" で久しぶりの鑑賞。
原作マンガは未読。
初めて観たのは幼稚園の頃。「コンクリート・ロード」を面白がり、バロンと雫が上昇気流に乗るシーンばかりに熱中していました。ストーリーが理解出来るようになったのは、確か小学校高学年か中学生の頃だったような。
読書が好きなので図書館にはよく足を運ぶのですが、こんなにロマンティックな目に遭ったことはありません(笑)。
そもそも、貸出カードなんて今は書きませんし…。バーコードを読み取って終わりです。電子化の弊害ですね(笑)。
思えば、当時は携帯電話もSNSも無いから気軽に誰かと出会うのは今より難しかったのかも。私自身、物心ついた時にはパソコンもあって、親は携帯電話を持っていました。
雫と聖司の恋が甘酸っぱい。恋とは不思議です。互いに影響を与え視野が広がり、相乗効果で生き方を見つめ直せる。
誰かを愛しく想う力が夢に向かって走る活力になり、生きる喜びへと繋がっていく…。なんて素晴らしい連鎖なのか。
今回改めて鑑賞して、「ふたりの想いの行方はいったいどうなったんだろう?」とふと思いました。その後が知りたい!
ヴァイオリン職人になった聖司と、小説家になった雫が再会してハッピーエンド、と云うのがいちばんの理想ですが…
そうは上手く行かないのではないかなと考える自分もいる。所詮は中学生の恋愛で、将来を約束していても時間と空間の隔たりはかなり大きいのではないか。そう思ってしまう自分に、「汚ない大人になってしまった」と嫌気が差した次第(笑)。
[余談]
番宣では高橋一生が天沢聖司役で声の出演をしていると云うことを全面に押し出していました。それを意識すると、20年以上のキャリアなんだなぁ、と…。声変わりもしていないし、初々しい演技が作品自体にマッチしているようで、魅力のひとつかもと思いました。本作の5年後には「ホワイトアウト」に出て、その後「ウルトラマンコスモス」にも出て、そして「シン・ゴジラ」かぁ、としみじみしてしまいました(笑)。
[以降の鑑賞記録]
2022/08/26:金曜ロードショー
※修正(2024/04/07)
近藤善文氏の後世へに遺産
背景を見ているだけで当時の人達の直向きな想いが伝わります。設定は平成最初期ですが、背景描写は昭和50年台の初頭から中頃を用いている。思ひ出ぽろぽろ の寝台特急あけぼのに乗って山形へ行く。丁度あの頃。テレビでは山口百恵が空前の大スターとなり、ピンクレディ、キャンディーズが踊っていた。アナログオーディオ技術は一つの頂点を迎え、FM番組も脂の乗り切った佳作が数多く登場していた。秋葉原はオーディオマニアの殿堂だった頃、19cmオープンリールが回る薄暗い部屋でカラヤンのブルックナーが唸りを上げていた。その当時の背景描写が素晴らしい。これはもう書ける人がいないし、此れ自体が未来への遺産。近藤善文先生、有難うございました。
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