劇場公開日 1989年4月8日

「幻想的なシーンは良かったが怖くはない」満月のくちづけ 猫好きの兎飼いさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0幻想的なシーンは良かったが怖くはない

2016年1月31日
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鑑賞方法:TV地上波

悲しい

単純

寝られる

まずホラーとしては論外。悲鳴や血糊はそこそこあるが、精神的に迫るものが無い。
まあ、あふれ出るB級感がそれはそれで面白いので、少しチャチいのが好きな人は一見してみてはいかがだろうか。
深津絵里はかわいいし、ましてや先生に好意を抱く生徒、という役どころ。ロマンは見られる。
また、一応ホラーなので、深津演じる生徒が(精神的にも物理的にも)苦しむシーンが多々ある。これがこの映画の最大の魅力...と言ってしまうと人となりを疑われそうだが。

幻想的なシーンが思いのほか多く、美しいことは美しかった。ただし、魅せよう(というか魅せたい)という制作側の意図がガンガン伝わってくる。
つまり、長い。幻想的なシーンが。
もういいよ?わかったよ?ねえ!と言いたくなるくらい長い。やり過ぎである。
さして代わり映えのしないロマンスシーンがダラダラと続くもんだから見ているのが恥ずかしくなってくる。
セーラーを着た若かりし深津絵里といえど画がもたないレベル。

魅せたい!という欲をもう少し抑えて、ホラーシーンにもう少し力を入れて、制作していただきたかったな、と思う。

Satieliszt.