「喜久ぼんと強く図太い女たち」ぼんち 柴左近さんの映画レビュー(感想・評価)
喜久ぼんと強く図太い女たち
市川雷蔵×市川崑の文芸三部作を立て続けに鑑賞したが、どれも素晴らしい映画だった。めっちゃくちゃ面白い!
今作は「炎上」、「破戒」とは違いカラー作品で作風もそこまで重苦しいものではないので比較的おすすめしやすい。
内容も現代のライトノベルの設定によくあるある意味ハーレム物だし。
しかしそこは流石に文芸大作が原作なので、大阪船場特有のしきたりや文化などがきっちりと描かれていて見ていて勉強になる。こんな世界があったんだなぁと。
雷蔵が出演している映画を見る度にこの役者が好きになる。自分は断然勝新派ではあるが、雷蔵の役の降り幅は半端ない。硬派から軟派、学生、老人、侍、スパイとどんな役でもお手のもの。これが本物の芸なのだなと感心してしまう。
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