劇場公開日 1960年4月13日

「ぼんぼん」ぼんち kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ぼんぼん

2018年12月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 大坂船場、商人の町。河内屋は4代目までは女系家族でみな婿養子をとっていた。そこで生まれたのが5代目の喜久治(市川)で、なにかとつけて姑(山田五十鈴)、大姑(毛利菊枝)が船場のしきたりについて口を出す。跡継ぎの息子を産んでから、あっけなく弘子(中村)は離縁させられる。その後の女性遍歴においても、息子が生まれると5万円という大金を渡して親子の縁を切るようなしきたりがあるらしい。

 そんな大阪の老舗問屋のぼんぼんについてのお話。その後に社会派作品を量産する山崎豊子とは思えないほど、男と女についてのエピソードだが、ユーモアたっぷりの雷蔵効果もあってか憎めない作品となっている。残念なのは、口説きのテクニックなんてことより大金をはたいて女をものにすることばかりで、観ていて気持ちいいものじゃない・・・

kossy