「ヤクザ、いらん」ポルノスター 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
ヤクザ、いらん
ジュニアで映画を撮りたかった豊田、ワルくて格好良い憧れが見え隠れする豊田、安藤昇以来は大袈裟にしても本物の鬼丸やある意味での本物なKEEを集結させた豊田、"大学生がヤクザを刺し殺した"そんな事件を映画にした豊田利晃。
千原浩二は役者としても優れた存在感を醸し出し、夜中にやっていた頃の"すべらない話"までは良かった、あっという間に全国区に、、、好きなバンドが売れて皆が知りツマらん曲しか出さなくなり、そんな存在に近い芸人かも。
山本政志監督作「ジャンクフード」で、イヤ、事前情報はあった鬼丸って度肝を抜く威圧感に十代だった自分はイチコロで興味津々。
モデル時代から現役で大好きなKEEこと渋川清彦、今やっと時代が彼に追いついた訳なのは確定で、デ・ニーロの若い頃の作品を観ると笑顔や表情がKEEに似ていると感じる今日この頃。
実生活でリアルに悪い方向に突き進んだ感もある豊田監督の役者選びのセンスが功を奏し、演技が上手いとは言えないジュニアや鬼丸とKEEって異端な存在を、そんなスタンスは今も変わらない豊田利晃が嫌いになれない。
粗い脚本、不親切すぎる演出、荒いメインキャストの演技を、杉本哲太や麿赤兒ってクセのある役者が包み込む存在感に意味分からない広田レオナ。
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