「【”カランコロン・・。戸を開けておくんなまし・・。”お盆に観る怪談なら、ヤッパリ牡丹燈籠だね!哀愁漂う日本怪談。】」牡丹燈籠 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”カランコロン・・。戸を開けておくんなまし・・。”お盆に観る怪談なら、ヤッパリ牡丹燈籠だね!哀愁漂う日本怪談。】
■盆の晩に燈籠流しをしている時に、遊女のお露と付き添いのおよねと知りあった新三郎。お露の不幸な身の上を聞き、盆の間だけでもと、お露と祝言の真似事をして契りを結ぶ。
同じ長屋に住む伴蔵がこの様子を見て、お露の裾が消えているのに仰天し、やがて、お露とおよねが身の不幸を嘆き最近自害して果てたことがわかる。
◆感想
・牡丹燈籠と言えば、怪談噺かと思ったが、映像化されていたとはなあ。
・新三郎が蚊帳を吊った中で、お露と契りを結ぶシーンが何ともエロティックでありながらも、恐ろしく切ない。
・お露と付き添いのおよねが亡霊であると知った白翁堂が、新三郎が籠るお堂に、お札を貼り、それを見たお露と付き添いのおよねが戸の外から弱弱しく声を掛けるも、新三郎が貧しき子たちのために読み書きを教えるために生きるというも、欲に目がくらんだ伴蔵夫婦が、お露と付き添いのおよねが金二百両を求めてお札を一部破ってしまう所からの、新三郎もお露を室内に入れてしまう姿。
<伴蔵夫婦が、金を盗られた盗賊に切り殺されるシーンなども、因果応報である。が、今作は美しくも哀しき怪談である事には、間違いはないであろう。
お盆は、死者が戻って来る時期故に、今作を観るのも趣が有るであろう。>
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talismanさんのコメント
2025年8月18日
子どもの頃、祖母が連れて行ってくれた映画館で見た1本がこの映画ではないかと、NOBUさんのレビュー読んで思いました。小さな子どもにとってドキッとする映画、それでも仕事の合間に孫連れていく祖母なりの気分転換だったのかなと思います