「彼らの亡霊が問い掛ける」火垂るの墓(1988) しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
彼らの亡霊が問い掛ける
"金曜ロードショー" で5回目の鑑賞。
原作は読了済み。
本作は観る度に心が苦しくなる。今回も観ている間中、ずっと胸が締めつけられ続けた。以前は人でなしと感じていた清太と節子の親戚のおばさんの気持ちも分かるようになってしまった自分に嫌悪感を抱き、さらに苦しくなった。年齢を経ると見方が変わるのが本作が名作たる所以のひとつかもしれない。
ラストシーンは、意味を理解出来るようになって初めて心にズシンとのしかかる衝撃的なものだ。亡霊の清太と目が合い、現在の神戸を見つめる姿にハッとする。あの頃と今が地続きであることを忘れていないかと、責められているようで…
[余談]
先日、Eテレで放送されていたETV特集「火垂るの墓と高畑勲と7冊のノート」を観た。番組で触れられていた内容を踏まえての鑑賞となったため、とても有意義な時間だった。
冒頭の神戸大空襲のシーンには高畑勲監督の実体験が反映されているそうだし、原作を徹底的に分析した上で構想が練られているとのこと。より作品を味わえたと云う気がしている。
いちばん驚いたのは、高畑監督が本作を「反戦映画」の意識でつくっていなかったと云う点。監督としては、戦時下の厳しい環境で生きようとしたふたりの悲劇を描いただけである。
世に反戦を謳う作品は数あれど、いっこうに戦争が無くならないのは何故か。それは戦争状態について考えてばかりで、戦争に至るまでの道を見つめていないからではないか、と…
そうなんです 親戚のばばあ いやー嫌なやつだったなと思ってみてたら 別に いやむしろというか 清太よくないなと思ってみてました
最後まではみてないですがはだしのゲンとごちゃごちゃ混ざってて不思議な気持ちでした
お早う御座います^ ^
7冊のノートを観てから鑑賞したかったので録画しました…普段泣かない私が唯一泣ける映画なのでw 子供の頃と今とで感じる事が違うと楽しみにしてました‼︎