劇場版 ポケットモンスター 結晶塔の帝王のレビュー・感想・評価
全7件を表示
現実を受け入れることも大切
Amazonで久々に鑑賞。
子供の頃はただポケモンのことしか考えていなかったが、大人になって改めて見ると意味深いメッセージ性があっていいなと思いました。
行方不明になった父がいない寂しさから少女ミーの前に沢山のアンノーンが現れます。ミーはアンノーンの力で様々な願いを叶えていきますが、その気持ちに囚われたまま結晶化した屋敷に籠ってしまいます。
そこにサトシ達が現れるもなかなか自分の思い通りになる世界から抜け出すことが出来ないミーは、今の私達が繁栄されているように感じました。
自分の願いに囚われず、現実を受け入れることも大切だというメッセージが伝わってきた良い映画だと思いました。
アンノーンの能力を活かした設定が面白い
心閉ざした引きこもり少女を外の世界に連れ出す話。ミーの境遇はポケモンにしてはシリアスな設定かも。小さい女の子が広い屋敷で一人ぼっち、幻の力を借りてでも父と母に会いたい気持ち分かるよ。
アンノーンの能力を活かした設定が面白かった。望んだ物が幻として具現化してやりたい放題。幻のポケモンエンティまで幻で出しちゃうからスゲーよ。
エンティの声(竹中直人)が合ってて落ち着く。竹中の低音ボイスは聴いてて心地いい。エンティが幻だったってのは切ないなー。「私が幻だと思うか?」って台詞は悲しい。幻だけど本当の父親に見えた。
まさかアンノーンにこんなスゲー力が有ったとは...ゲームだとコレクション要素にすぎないポケモンと思ってたからビックリ。俺だったら綺麗なお姉さんの幻を召喚しまくるね。
変にごちゃごちゃした構成でなく、家族の絆がテーマで分かりやすくて良かった。家族系の話が好きな人はハマると思う。
そういや最後ミーが母親と会ってたけど、あれは本人なのかな?それとも父の再婚相手?そもそもミーの母は生きていたのか。そこだけが謎で気になる。
おうち-281
ピカチュウ「またリザードンに持ってかれた」
なんとなく既視感があると思ったら、『アナ雪』(もちろん本作の公開が前ですが)。
理由の違いはあれど、心に寂しさや不安を抱えた女の子が、閉じ籠って幻の世界観を作り上げるというところ。世界観もさながら、見た目も似ている。
本作は、両親といることが幸せと信じて、理想の家族を作るため、他人の母親を奪うというなかなかのストロングスタイル。
前作、前々作はポケモンと人間の共存をテーマにしていましたが、今作は家族。
幻のお父さんポケモン・エンテイの儚さは、ぐっとくるものが、、、。
ポケモンだいすきヒトカゲだいすきな私ですが、アニメシリーズで一番泣いたのは「はぐれポケモン ヒトカゲ」。
その次は「リザードンのたに!またあうひまで!!」。
そのリザードンが、サトシの窮地を知り、助けるため舞い戻ってくるなんて、、、強くなったね。チコリータに負けてたのに←
やっぱり、サトシのリザードンってめっちゃいいヤツ。
あ、ロケット団もめっちゃいいヤツらだわ。敵とか味方とか関係なく、敵がピンチの時に「自然に手が伸びてた」なんて、すてきやん。
ミーとアンノーンが生み出す理想世界!ポケモンアニメ映画第3作
~ポケモントレーナーみゆきは、88点の経験値をもらった!~
2000年に公開されたポケットモンスターアニメ映画の第3作。
幼き少女ミーと考古学に精通する父親の物語。
ある日、父親が古代文明の探索中に行方不明に。
悲しむミーの願いに応えるように、謎多きポケモン「アンノーン」がミーの理想の世界を創っていきます。
ポケモントレーナーみゆきは、幼き頃は真っすぐな願いを沢山持っていました。
ポケモンが現実にいて欲しい、仮面ライダーになりたい、スーパーサイヤ人になりたい。
思ってみれば、なかなかに純粋な子供でした。
ミーの純粋な想いが生み出す世界に巻き込まれていくサトシたち。
ミーと、ミーの父親と自称する幻のポケモン「エンテイ」とのバトルは、カッコ良くも切なさを感じます。
そんなバトルの中で、サトシのピンチに駆け付けるあのポケモンに心が震えました。
サトシはもしかすると世界で一番命のピンチにあっている10歳かもしれません。
過去2作品で幻のポケモン役を演じた声優界のレジェンド山寺宏一さん。
今回は、ようやく人間である「ミー」の執事「デイビット」役。
執事でも存在感ある声が最高です。
ぜひ観てみてくださいね。
★本作のサトシの”キミにきめた”手持ちポケモン情報★
ピカチュウ、ワニノコ、ヒノアラシ、チコリータ、フシギダネ、ヨルノズク(色違い)
★大好きなポケモンに例えると★
アンノーン
なぜ父親が行方不明になったのか、なぜミーの願いをきくのか全てがアンノーン。
でも、なぜかアンノーンに関するオーキド博士たちの解説が明確で個人的にツボです。
気になるところがいくつか
アマゾンプライムで観賞。
ポケモン映画3作目。前2作がポケモンとの共存、共生がテーマとしてあったが、本作は「家族」がテーマ。確かにポケモンと人間の家族関係、親子関係を描こうとはしている。しかし、少し気になる部分がある。
まず本作のキーパーソンであるエンテイ。ひたすらにミーの望みを叶えようとしているが、結局彼はアンノーンの力によって誕生した幻(作中に出てきたヒメグマやマンタインのような幻)だったわけで、命ある生き物ではない。彼が悩み、葛藤しても幻である以上その感情も作られたものじゃない?と見えてしまう。結局エンテイとミーの擬似親子関係も空虚なものに思えてしまう。
次に母親もエンドロールで登場していたけど、死んだんじゃないのか。入院なのか、再婚して新しい母親なのか。母親について言及されていなかったような…自分の見落としている?
ポケモンについてはリザードンの登場やバトルがかなり力が入っている。炎VS炎の演出も相まってリザードンの戦闘シーンは本作の白眉と言える。
外に出ると、けんかもすれば仲間も出来る。
映画「劇場版 ポケットモンスター 結晶塔の帝王」
(湯山邦彦監督)から。
両親を亡くし、ひとり淋しく大きな館に暮らしている少女・ミーは、
思いっきり、外に出たことがない。
そのミーの寂しい心に反応して、彼女の住むグリーンフィールドという街を
結晶で覆う「アンノーン」というポケモン。
物語は、いつものようにバトルを繰り返しながら、一件落着。
最後に、主人公・サトシは、少女・ミーにこう話しかける。
「外に出ようぜ」と。
そして、さらにこう続けた。
「外に出ると、けんかもすれば仲間も出来る。いっぱいね」
外に出ると、良いことばかりじゃない、辛いこともある。
もしかすると、ケンカをすることもあるかもしれない。
だけど、それ以上に「仲間が出来る」という楽しみがある。
ひとりで閉じこもっていては、そんな刺激は得られないよ、
そう語りかけたような気がした。
ポケモン同士のバトルの影に、何か一つ光る台詞を見つけると、
嬉しくなってしまう私がいる。
P.S..
ゲストスタアは「竹中直人さん」「薬丸裕英さん」「加藤あいさん」
全7件を表示