ぼくらの七日間戦争のレビュー・感想・評価
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遠い記憶だけど今でも忘れられない
歳の離れた兄の影響でなんとなく観ただけのはずなのに、20年以上経った今でもめちゃくちゃ脳裏に焼き付いている作品。
中学入学時、「オンザ眉毛」とか言われるのかな…と過剰に心配した記憶がある(笑)
映画の影響で原作を読む、という経験もこの作品が初めてで、映画と全然違ってて、「この子が好きなのはこの子のはずなのに!!」と衝撃を受けた。
「エレーナ、お願い」
「玉ねぎを切るときは、半身になる」
「もっと、大人になったらね」
「電源切ってるので、なに言ってるか分からないんです」
…色んなセリフを、みずみずしいまま今も覚えています。
作品がどうのじゃなくて(このアプリでそれじゃダメですよねすいません…)、『映画』という世界の「初体験」って感じの、大切な作品です。
あとTM NETWORKの主題歌が秀逸。
悪い大人をやっつけろ!
"ぼくらの七日間戦争" シリーズ第1作。
サンテレビ「シネマスタジアム」で鑑賞。
原作は未読。
生徒に対する教師の行いは度が過ぎている。子供だからとナメ腐って、子供のためと云う大義名分を盾に、エゴを押しつける大人たちは悪い見本のオンパレードだと思いました。
描写が大袈裟ですが、それによって子供たちに感情移入出来ました。こりゃ反抗したくなるのは当たり前。今の自分は本作の大人たちのようになっていないかと心配になりました。
授業をエスケープし友達と廃工場に立て籠った彼らは、さながら秘密基地遊びをしているようで、こちらも童心に返りました。大人をやっつけるためにいろいろと武器を拵え、足場材で櫓を組んだり、地下に置き忘れられていた(?)61式戦車を動かしたりと、彼らは真剣に戦いつつ、どこか楽しそう。縦横無尽に暴れ回って機動隊を翻弄し、悪い先生たちを懲らしめる様がとても痛快でスカッとしました。
ラストの花火乱れ打ちは、子供たちの抱えていたものが解き放たれたようでしたし、大人たちも憑き物が落ちたように夜空を見ているのが印象的なシーンでした。
[余談]
宮沢りえがめちゃくちゃかわいかったです。演技は拙かったですが、ここからメキメキと実力をつけ、現在日本を代表する女優として活躍しているのがすごいなと思いました。
※修正(2024/02/16)
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