「こんなジブリもたまにはいい」ホーホケキョとなりの山田くん 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
こんなジブリもたまにはいい
いしいひさいちによる4コマ漫画を高畑勲が映画化したスタジオジブリの1999年の作品。
ジブリ作品史上、高畑監督作史上、最も認知度が低く、興行的にも大コケした事で知られる一作。
簡単に言えば、日曜の夕方やってるサザエさんをそのまま映画にしたような感じ。
平凡な山田家の日常を切り取り、4コマ漫画らしく複数のエピソードを繋げた展開。
大事件が起こる訳も無く、ゆるくてのんびりとした時間が流れる。
受けなかった理由も分からないではないが、かと言って失敗作と斬り捨てるには待った!
一つ一つのエピソードはユーモラス。
ほっこり温かい。
何気ない日常と家族の有り難み。
矢野顕子による主題歌も心地良い。
緻密な画で知られる高畑勲監督。
本作と「かぐや姫の物語」では素朴なタッチ。
アニメーションの表現に挑戦し続ける。
コメントする