「【若き黒沢清監督製作の不条理の連鎖が惹き起こした復讐劇。24年度制作のセルフリメイク作品と見比べるのも面白いかもしれないね。】」蛇の道(1998) NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【若き黒沢清監督製作の不条理の連鎖が惹き起こした復讐劇。24年度制作のセルフリメイク作品と見比べるのも面白いかもしれないね。】
■内容は、2024年度公開の「蛇の道」とほぼ同じなので割愛。
だが、一番の違いは哀川翔演じた新島の復讐が香川照之演じた宮下で止まっているところであろうか。
2024年度バージョンでは、更に深いところまで掘り下げられていたからね。
それにしても、日本で撮影された作品と仏蘭西で撮影された作品で、これほど趣がちがうとはなあ。
黒沢清監督は”マチュー・アマルリックと製作した「ダゲレオタイプの女」が・・。”と言っていたが、狙いは矢張り仏蘭西で製作、撮影する効果を狙ったのではないかな、と思った作品である。
日本だとどうしても、湿性感が出るしね。
矢張り、黒沢清監督は邦画では珍しい乾性の映画監督だと思う。
故に、日本国内では一般的には高い評価を得られないが、カンヌ映画祭など海外では高い評価を得ていると思う。
<黒沢清監督は、ミヒャエル・ハネケ監督、ラース・フォン・トリアー監督達癖のある巨匠に、邦画監督としては唯一肩を並べられる映画監督になるかもしれないね。>
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