劇場公開日 1972年4月22日

新兵隊やくざ 火線のレビュー・感想・評価

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3.5僅か一本の《下の毛》の為に

2015年4月7日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

勝新太郎の大宮‘一等兵’に対抗するには強力な悪役が必要、とばかりに今回は宍戸“エースの”錠が《理不尽大王》として登場。パンツならぬ、褌丸出しで“軍隊に巣くう馬鹿げた上官”を好演する。

この兵隊やくざVS理不尽大王による肉弾相打つ壮絶な殴り合いが最大の見せ場で、口から湧く血飛沫には、今にも内臓の臓器が口から吹き出さんばかりである。
僅か一本の《下の毛》の為に命を投げ出さんとする大宮‘一等兵’の奮闘振りには、安田道代(現大楠道代)も思わず背面ヌードで応える。

今回二人によるナレーションは若干控え目なれど、娯楽映画でありながらも、ラストシーンに流れる歌が総てを物語る強烈な反戦映画でもある。

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