震える舌のレビュー・感想・評価
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『震える舌』──恐怖と絶望を超えて心に刻まれる名作
映画『震える舌』は、単なる医療ドラマやホラー映画を超えた、人間の極限状態を描いた衝撃作です。泥遊び中に釘で手を傷つけた5歳の少女・昌子が破傷風を発症し、家族が直面する絶望的な日々がリアルに描かれます。
特に昌子役の若命真裕子の演技は圧巻。幼い少女が見せる鬼気迫る苦しみの演技に、観る側の精神も削られます。加えて、家族の葛藤や母・邦江の精神崩壊寸前の姿が痛々しく、それぞれのキャラクターが極限の状況下でむき出しにする「人間らしさ」に胸が締め付けられます。
この映画には安堵の瞬間が一切なく、不安と緊張が最後まで続きます。しかし、だからこそ家族の苦悩と必死の姿が真に迫り、観る者の心を揺さぶるのです。音楽や派手な演出に頼らず、役者の演技力とシンプルなカメラワークだけでここまで圧倒される作品は稀有です。
観賞後には心身ともに疲労感が残りますが、それでも「観てよかった」と感じる、不思議な力を持った映画です。恐怖や絶望だけでなく、その先にある「生きることの意味」まで伝えてくれる一作。覚悟を持って、ぜひ体験してほしい映画です。
破傷風くそこわ
トラウマ映画と名高い本作。
思わず破傷風の発症率と致死率調べてしまった。何コレこっわ…映画館でみるのは無理だわ…(夜に見てちょっと後悔している)
最後まで安心させてくれない緊張感演出が巧み。
ラストよかったなー
当時の病院
この映画の怖さは他の方が書いているとおり。
病院でのリアルな現実は下手なスプラッターより怖い。
あんな小さな子への心臓マッサージでは肋骨も折れただろう。
そして興味深かったのは当時の医者の言動や病院の様子。
うちではどうにもならないと突き放す医者。
疲労困憊になりながら娘の異変を知らせる父親に
お父さんちゃんとみててくださいよという医者。
そして病院では子どもは車椅子じゃなくて、両親が抱きかかえながら移動する。
ストレッチャーもないの?
ナースコールもなかったっけ??
当時は病院への付き添いが必要で、大学生の私が祖父の病院に泊まり込んだことがあった。
オムツ交換とか食事の世話とか、病人の家族の負担は大きかった。
家族中が非日常へ突き落とされる。
体力的にもボロボロになって、娘の辛い治療を見せられ続けたら、そりゃあんな風におかしくなるでしょう。
精神的にもどんどんおかしくなって、もう限界と言うところで、娘復活。
一気に悪夢から覚め現実に戻る。
娘はチョコパン、両親は鰻で。
❝音を立てたら即死亡!❞みたいな、観るのに結構気力を使う映画
えっ、こんな展開でいいんでしたっけ!
ファミリー物のサスペンス仕立てはだいたい予想はしていたのよ。
ところがどっこい大作!❝音を立てたら即死亡!❞みたいな!
そんな、真正のホラー映画なのよ!
そんなつもりで観始めたはずじゃないのに…
BGMがまたおどろおどろしいのよ!
俺は何を見ているんだ?エクソシスト?
怖ぁヒィー!!(((゚Д゚)))ガタガタ
結構えげつないスプラッター描写もあるのよ!
ってか、始終そればっかり。
うわぁぁーーーーい!(男の子)
「ん“ン!ぁあ“あ“あ“あ“あ~~~~ッッッ!!!」
モニュモニュブチブチ…ダラダラ…ドロドロ(流血)
ガッチャー―――ン!!(食器)
「ん“ン!ぁあ“あ“あ“あ“あ“~~~~ッッッ!!!」
モニュモニュブチブチ…ダラダラ…ドロドロ(流血)
「この子の歯は乳歯!!?それとも永久歯!!?」
やる気満々ですやん!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
ぐちゅぐちゅメキメキ…!
ダラダラ…ドロドロ…(流血)∞ry…
そして最後は予定調和のハッピーエンドになるわけですが…
ここ数年のDC、マーベルコミックのように、ラストのラストで
再び
うわぁぁぁーーーーい!(男の子)
「ん“ン!ぁあ“あ“あ“あ“あ~~~~ッッッ!!!」
とかなって、まだ続編作る気満々ですよ。
みたいなのも面白かったのに。←それ、ほんっと疲れるのよ、この映画は…
破傷風怖いなぁ、湿地には絶対に近寄らないことにする!蝶も追いかけない!
それがこの映画から得た教訓。
両親の愛情が薄い!!
初っ端から少女がストレス下に置かれていて、渡瀬・十朱夫婦の毒親臭が凄いです。父親は中盤から娘が死ぬ死ぬ言い出し、「お前が死んでもお前以外に子供は作らない」等とポエムを語るようになりますが、ラストは「うな重特上食いに行くぞ!」とケロッとしていました。母親は初めから愛情が薄く、ギャーギャー言って役に立たない感じでした。総じて私の両親にそっくりなので、毒親とはその時代特有のものなのだろうかという気づきがありました。病室のシーンは明かりが無くずっと暗くて観辛いですし、女医の演技が鼻に付きました。少女が苦しそうにしているだけで全然怖くなく、間延びして退屈ですし、チェロの音色も謎で、一体どの層を狙ったのかと言うマニアックな映画だと思います。現在に当てはめると、前半・コロナ怖いよー!!→後半・コロナ怖いよー!!で具体的な内容はあまりない映画だと思います。5chのコピペに釣られると、つまらなくて時間を無駄にします。
怖かった
本気で怖かった。
病院での待合室の雰囲気がリアルにあって恐ろしい。
闘病生活に精神が磨耗していく両親も
女の子の濁音混じりの呻き声も痙攣で跳ね上がる体も舌を噛んで顎が真っ赤に染まっているのも怖い。
父親の、なにも罪を犯していないのに
こんなに苦しんで死んでしまうのなら、
一生子どもを作らずにずっとお前だけを愛するからねという独白や、病気に語りかける訴え。
母親の病室のドアを開けるのが凄く怖かったという声が
追い詰められるような気持ちにさせる。
破傷風の症状が本当怖い…
夜に見て泣いてしまった。
心霊とかサスペンスとかとは違う恐怖。
怖かった…でも治ってよかったよ…
小さな女の子が口内の血を吸出されるシーンも苦しい。
女の子の意識がやっと戻って怖かった、チョコパイ食べたいっていうシーン…もう泣いてしまう
お父さんが治った娘にリンゴジュース買って走るシーンが、缶ジュース抱き締めて泣き出すシーンが来てまた泣く。
娘がチョコパイやだ、ポテトチップス食べたい!って言うんですって
お母さんが笑ってお医者さんに言うところも本当に泣ける。
やっと元に戻れた、良かったとほっとする。
当時はホラーと思ったが
実は破傷風にかかった娘の闘病記。
土中に潜む細菌によって引き起こされる症状はオーバーに描けば充分なホラーに。
夫婦の混乱は本当に酷い。
この映画を見たら、「お外で遊んだら手を洗いましょう」と言う親は物凄く増えると思う(笑)
ラストに「恐かった」と話す娘に涙しそうになります。
因みに予告編では煽りにあおった内容があり、悪魔が宿ったとかホラー仕立てになってます。
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