フランキー・ブーチャンのあゝ軍艦旗
劇場公開日:1957年1月15日
解説
「牛乳屋フランキー」のフランキー堺、市村俊幸のコンビが“講談倶楽部”連載、梶野悳三原作の珍奇無類な水兵生活を演じる爆笑篇。脚色は「牛乳屋フランキー」の柳沢類寿、監督は「青春をわれらに」の春原政久、撮影は、「牛乳屋フランキー」の姫田真佐久が担当する。主な出演者は、フランキー、市村のほか「牛乳屋フランキー」の小沢昭一、日活入社第一回の大泉滉、「デンスケの宣伝狂」の中原早苗、他に小林重四郎、光沢でんすけなど。
1957年製作/73分/日本
配給:日活
劇場公開日:1957年1月15日
ストーリー
海兵団の新兵入団日。ウルサ型の酒巻一等水兵に怒鳴りつけられる面々は--江戸っ子育ちで要領の良い門馬三太郎、東北生れで農村出の間々田伍助。口の上手い三太郎にいつも損な役廻りをさせられる伍助も、いつか大の仲良しとなる。ともかくもツンツルテンやグブダブの水兵服に身を固めた新兵達は見送りの家族に面会する。女房お光と別れを惜しむ伍助、お婆ちゃんを慰める三太郎、テンヤワンヤの中に面会時間は過ぎ、慌てて兵舎に戻る二人は迷児となって秋山教班長の助けで寝ぐらに就く。翌朝、起床ラッパと共に釣床納めの競争。夜更しした二人は精神棒で叩かれた上、釣床をかついで営庭の駈足。訓練が始まっても、頓狂な二人は失敗ばかりくり返す。行進、戦闘訓練、水泳訓練、手旗訓練、床磨きと、ともかく訓練も進み、三太郎はケガの功名で小銃で敵機を撃墜し二階級昇進の出世ぶりだが、ノロマな伍助は二等水兵生活に飽きはて、遂に恋女房お光の住み込むカフェー街へ脱走。だが忽ち捕まってしまう。数々の話題を投げた二人も、最後の艦務訓練を受けて一人前の水兵となり、オンボロ監視艇“がっかり丸”へ配属される次第とは相なった。