’hood フッド

劇場公開日:

解説

ダンスにかけた若者たちの夢と挫折を描いたニュー・ジェネレーション・ムービー。監督・脚本は「恋と花火と観覧車」の砂本量。撮影を津田豊滋が担当している。出演は、「HAPPY PEOPLE」の柏原収史と「不機嫌な果実」の松田千晴。スーパー16ミリからのブローアップ。

1998年製作/88分/日本
配給:日活
劇場公開日:1998年8月22日

ストーリー

盗みやオヤジ狩り、喧嘩やドラッグに明け暮れるストリート・キッズのミチオと義行。ある日、ミチオはクラブで踊っている”もんじゃ焼き”というふたり組の女の子のひとり・チヒロに興味を持つようになる。だがチヒロは龍平というチーマーのリーダーと交友があって、一筋縄では落ちそうにない。そこでミチオはチヒロに近づく為、ダンスを習い始めるのだった。こっそりダンス・スクールに通い、家ではビデオでレッスン。そんな努力が実ってようやくチヒロにダンスの腕を認められたミチオは、チヒロたちとあるダンス・コンテストに出場することになる。ところが当日、ダンスにミチオをとられたと思い込みすっかりヤク中になっていた義行が乱入し、彼らのステージを滅茶苦茶にしてしまう。せっかくのチャンスを潰されたチヒロは激怒。ミチオは彼女の機嫌をとろうと、チヒロの夢であるクラブ・ヘヴンの舞台に立てるように取りはからう。ところが、ひょんなことから彼らのダンスがプロデューサー・尾崎の目にとまり、プロとして契約することになるのだった。ファッション・ショウのバックダンサーとして舞台に立つなど、順調なスタートを切るミチオたち。だがその頃、またしても義行がトラブルを起こしていた。龍平を刺し、チヒロにも怪我を負わせた義行は、自らもかつて襲ったオヤジに復讐され入院する羽目になる。しかも、運悪く隣のベッドに龍平が寝ていたことから、逆に龍平に刺されて命を落としてしまうのだった。そんな事件を基にして歌を作った尾崎が、ミチオたちにメジャー・デビューを勧めてきた。しかしミチオは友達の死を商売にしたくないと拒否。結局、その曲は別のグループが歌い大ヒット。ミチオたちは、解散へと追い込まれていくのだった。それから数日後、チヒロに義行に負わされた目の怪我の手術の相談を受けたミチオは、母親の当てた懸賞金を彼女に渡していた。ところが、目の怪我の話は嘘で、したたかなチヒロは同じようにして元メンバーから金を集めると、ダンスの本場ニューヨークへ旅立っていくのであった。

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