「「人類は二度死んだ」このコピーに震えた」復活の日 星組さんの映画レビュー(感想・評価)
「人類は二度死んだ」このコピーに震えた
1980年前後の日本映画を牽引した角川映画 最後の大作。小松左京による原作の凄さは大きく、近年になって、コロナウイルスで人は簡単に死んで行くという姿に直面したからこそ、復活の日は絵空事の物語とは言えなくなった。
人口ウイルス拡散と核攻撃
狂気による人類滅亡の流れ
これが起こることで人類は滅亡の危機に直面する。それも二度も…。角川はこの映画の為に莫大な資金を用意した。世界ロケ、ハリウッド俳優の面々を見れば、それだけでも金額は跳ね上がる。
この映画で印象に残るシーンは多々有る。
そのひとつに、日本で患者を助けていた看護師の則子(多岐川 裕美)が、ここはもうダメと、最後に向かったのが恋人の居る南極大陸。そして彼女の乗った小さなモーターボートは東京湾へ…。誰もが思う、行けるわけは無い、が彼女の見ているのは死が待つ先の未来への希望。サラッと過ぎるが凄いシーンだなといつも思う。
同じく汚染された北半球から歩いて南を目指す男(草刈正雄)は南米の朽ち果てた教会で、ある方と会話をする。ここも忘れられないシーンとして残っている。
ただラストは好きではない
理由は都合が良すぎるから
もっともっと残酷でいい
その方が希望は強くなる
観客は受け入れると思う。
愛する人よ希望を捨てないで
そう歌うジャニス・イアン
悲しく強いメッセージが有る
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