「カドカワが終わる日」復活の日 かせさんさんの映画レビュー(感想・評価)
カドカワが終わる日
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小松左京の同盟原作の映画化。
主演は当時随一のイケメン俳優、東洋のアラン・ドロンと呼ばれた草刈正雄。
【ストーリー】
アメリカの研究所から盗まれた致死性ウィルスが、地球全土を覆った。
たった半年で人類はほぼ滅亡、地上のあらゆる哺乳類も同様の被害を受け、存続は絶望的となった。
ウィルスは極低音では休眠状態になるため、どうにか南極基地に逃げ込んだ約100名の科学者だが、補給のない状況ではジリ貧は明白。
さらにアメリカの基地から東側諸国に大陸間弾道弾を発射するとの情報をえる。
そうなればソ連は南極を含めた地球上の全大陸にを報復攻撃するだろう。
主人公の吉住はアメリカのミサイル発射を止めるべく、ウィルスの猖獗する北米に上陸、人類を救うためにその身を犠牲にして地下の基地に潜入を試みる。
総制作費は当時破格の27億円以上。
監督の深作欣二は世界中でロケを敢行し、ついには南極での撮影まで行ったという映像は大きなスケールを感じさせ、特にパニックシーンはかなりの迫力。
それでも集客は伸びず大赤字、やがてカドカワ分裂、角川春樹独立の原因になったとも言われています。
原作者小松左京が、映像化された中では当作を一番気に入っていると発言したことが、数少ない救いでしょうか。
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もりのいぶきさんのコメント
2023年8月10日
かせさん、コメントありがとうございます。
>東洋のアラン・ドロンと呼ばれた草刈正雄
若き日の草刈正男は本当に格好良かったですね。しみじみ。
NHK「美の壺」の草刈正男も捨てがたいです。年輪。