「タイトルなし(ネタバレ)」ふたり(1991) マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
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僕の個人的好みなのだが、尾道三部作と新尾道三部作の違い。
俳優の違いだと思っている。
それはどこで気付いたか?
前作の「さびしんぼ」の橘百合子のロングヘアーが余り美しく感じなかった。
その橘百合子が贈り物の赤いラッピングテープを落として逃げる。
なんか悲壮感だけしか伝わらない。
これで尾道の話は終わったと僕は思った。
そして本作。その赤い糸が死のキッカケとして登場。
鳥肌が立つくらい嫌悪感を覚えた。
家族と台湾旅行へ行った。台北の北の「淡水」という海の綺麗な場所。その街にある儒教のお寺で、おみくじをやった。母がそのおみくじを引いた。瞬く間に母は笑顔になる。母は見事赤い糸を引き当てたのだ。そして、彼女は大変に喜び、それを僕の小指に巻こうとする。「何をするんだ」と思った。「だって・・・だろ」と言った。「・・」は実はなんと言ったか覚えていない。
この映画を見て、しばらく後の家族旅行の話しである。
その意味不明の母親の行動が、「赤い糸に思い入れ」を染めた。僕はそう思っている。
さてこの映画から、新尾道三部作は全員イレーヌ・カーン,ダンベール嬢の様な少女ばかりだった。僕にとっては、ダンベール嬢にかなう髪の毛の美しさはないので、この映画以降の新尾道三部作はここで打ち止めにした。
個人的な好みの判断で申し訳ない。
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