劇場公開日 1953年4月15日

「ミシンはマシーンだから・・・」プーサン kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ミシンはマシーンだから・・・

2019年1月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 学生の泡田(小泉博)が紀元節を否定したことでケンカ。相手の学生(山本廉)は1週間後には思想ががらりと変わっていた。思想がどうのこうのという作品でもないが、戦後、朝鮮特需などで社会も激変していた時代。風刺するネタも豊富だったのだと感じられる。

 元は毎日新聞に連載されていた4コマ漫画が原作。映画の中でも4コマ風のブラックユーモアもたっぷり。それでも基本的なストーリーは野呂が失業して、仕事を探す話。下宿屋の娘であるカン子(越路)にほのかな恋心をよせる野呂は妻を亡くして8年になる。デートもするが、行き先がストリップ劇場という変わった設定。

 思想的には中立だが、戦争は大嫌い。そんな彼が下宿屋のおばちゃんに紹介された会社はミシンの部品だと偽って銃弾を輸送する仕事だった・・・暗い雰囲気だったけど、いったいどうなるんだろうか?カン子が恋人との結婚を反対されたからといって簡単に自殺未遂するという展開は面白くない・・・ちょっと残念。

kossy