「本木雅弘主演。監督=周防正行」ファンシイダンス 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
本木雅弘主演。監督=周防正行
アイドルだった本木雅弘の本格映画デビュー作であり、
コメディ映画の重鎮・周防正行監督の商業映画デビュー作品です。
大学生の陽平(本木雅弘)は実家の禅寺を継ぐために一年間田舎の禅寺・明軽寺に
修行に入ります。
そこで体験する禅寺修行の、一般人の全く知らない《未知の領域》を、
驚き笑いながら体験できます。
原作は岡野玲子の同名漫画作品。
まぁ仏教用語と修行の詳細は、さすがリサーチの達人・周防正行監督らしい
こだわりの本格的にして専門的。
仏教用語は殆ど理解できず「馬の耳に念仏」状態ですが、
主人公の陽平くん。
実はなかなかの問題児。掟破りの常習者になって行きます。
結果的に掟破りになるけど、根は真面目。
竹中直人さん演じる先輩僧侶(指導的立場です)その竹中直人の僧侶の方が、酒とタバコを嗜み、生寿司を隠れて食する・・・本当の生臭坊主なので、この辺、周防監督らしい風刺も効いています。
特に可笑しかったのは、陽平の恋人が鈴木保奈美で、対する竹中直人の恋人の
マドンナと呼ばれる女の子(広岡由里子)との美醜のランク。
鈴木保奈美(トビキリの美女)に対してマドンナさんの田舎っぺぶり。
竹中がヨダレを垂らさんばかりに保奈美さんを羨ましそうに眺めるショットに大笑いでした。
(それにしても、保奈美さんの美しさ。この頃は可愛いらしさも全開で、さすが)
それに全力集中型の本木雅弘。
ラストに向かい修行僧の顔付きに変わります。
アゴはトンガリ、すっきり痩せて目は鋭く男っぷりが倍増します。
1989年作品です。
21年も前の映画ですが、エネルギーと若さに溢れて面白かったです。
今晩は
今作は久方ぶりに昨晩観ましたが、竹中直人さんは「シコふんじゃった」程の可笑しみは無かったかな、と思います。
けれども、笑顔無きセコイ僧侶役(鬘を被って、キャバクラに行ってたり・・。)は流石でございました。では。