ファンシイダンスのレビュー・感想・評価
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【”左手を濡らし、拭くわけです。””どこを?””アヌスです。(キッパリ!)”クスクス笑えるお坊さん修行コメディ。当たり前だが、出演されている皆様、お若いです。スリムな彦摩呂さんにはビックリです。】
ー 久方ぶりに鑑賞したが、今作は次作の「シコふんじゃった」の様に、大笑いするシーンは余りなく、絶妙な間のユーモアを愉しむ作品である、と思う。- ◆感想 ・今作は、お茶らけキャラだが憎めない陽平を演じた本木雅弘さんの、コメディセンス溢れる作品である。 ・英峻を演じた彦摩呂さんのスリムさにはビックリである。 ・珍来を演じた田口浩正さんの、今と殆ど変わっていない体型にもビックリである。 ■お坊さんって、怒られるかも知れないが、意外と自由に暮らしているんだよね。学生時代に高野山の宿坊に泊まった時に、赤い顔したお坊さんを多数見たもんなあ。 聞いたら、高野山では、当時は泊まりに来た人たちをモテナスオモテナシコースもあり、お酒を般若湯と称し、ガブガブ呑んでいた事を思い出したなあ。 けれど、今作の陽平たちみたいに、托鉢の際に”お茶飲まない?”とか、スナックには流石に行かないよなあ・・。クスクス・・。 <今作は、今作後快進撃を始める周防正行監督が独特の可笑しみのある間を、効果的に使ったお坊さん修行ライフムービーなのである。 因みに、御存じの通り、今作の主要キャストは次作「シコふんじゃった」でも個性的なキャラクターを演じています。>
本木雅弘主演。監督=周防正行
アイドルだった本木雅弘の本格映画デビュー作であり、 コメディ映画の重鎮・周防正行監督の商業映画デビュー作品です。 大学生の陽平(本木雅弘)は実家の禅寺を継ぐために一年間田舎の禅寺・明軽寺に 修行に入ります。 そこで体験する禅寺修行の、一般人の全く知らない《未知の領域》を、 驚き笑いながら体験できます。 原作は岡野玲子の同名漫画作品。 まぁ仏教用語と修行の詳細は、さすがリサーチの達人・周防正行監督らしい こだわりの本格的にして専門的。 仏教用語は殆ど理解できず「馬の耳に念仏」状態ですが、 主人公の陽平くん。 実はなかなかの問題児。掟破りの常習者になって行きます。 結果的に掟破りになるけど、根は真面目。 竹中直人さん演じる先輩僧侶(指導的立場です)その竹中直人の僧侶の方が、酒とタバコを嗜み、生寿司を隠れて食する・・・本当の生臭坊主なので、この辺、周防監督らしい風刺も効いています。 特に可笑しかったのは、陽平の恋人が鈴木保奈美で、対する竹中直人の恋人の マドンナと呼ばれる女の子(広岡由里子)との美醜のランク。 鈴木保奈美(トビキリの美女)に対してマドンナさんの田舎っぺぶり。 竹中がヨダレを垂らさんばかりに保奈美さんを羨ましそうに眺めるショットに大笑いでした。 (それにしても、保奈美さんの美しさ。この頃は可愛いらしさも全開で、さすが) それに全力集中型の本木雅弘。 ラストに向かい修行僧の顔付きに変わります。 アゴはトンガリ、すっきり痩せて目は鋭く男っぷりが倍増します。 1989年作品です。 21年も前の映画ですが、エネルギーと若さに溢れて面白かったです。
修行の尊さを表したコメディ
本木雅弘扮する塩野陽平は、住職の資格を取るため髪を剃った。鈴木保奈美扮する赤石真朱は陽平の恋人だった。陽平の弟を含めて4人で修行に入った。修行の尊さを表しながら展開されるコメディ。鈴木保奈美が華を添えた形かな。
サブカル
私は本作公開時は中学生だったのですが、このウキウキした空気感を良く覚えてます。ファッションも音楽も懐かしい。モッくんは尖ったファッションリーダー的な存在でした。彦摩呂もイケメンで売ってましたよね。田口さん、変わらない。当時のサブカル好きにはたまらない作品だと思います。
いまいちまとまりが...
周防監督の作品の片鱗はあるけれどまとまっていない感じ。 修行の風景はどこまでが本当でどこから創作なのかわからない不思議な世界観。 修行に行く前から修行僧の格好して行くことはさすがにないと思うが。 時々出てくる仏教の単語が難しくてわからないところも。 こういう作品に出たモッくん偉い。
修行僧のお話。まともな修行をしている僧って今時どれほどいるだろうか...
修行僧のお話。まともな修行をしている僧って今時どれほどいるだろうか。その実態を面白おかしくバンバン暴いてくれるのを期待したが、さほどでもなかった。えっ〜彦摩呂やったんか!が結局1番面白かった(笑) ホテル業界から忌み嫌われる上から目線の三大職業の一つ、坊主の世界、まだまだこんなもんじゃあない(笑)
美形は髪がなくても美しい
BSで放送していたので見た。顔が整っている人はどんな髪型でも、髪がなくても、逆にない方がいいくらいだということを実感した。あと、廊下を曲がる時に、着物の袖がふわーっと広がるのが素敵だった。 ロケ場所のお寺が立派で、隅々まで磨かれていて、きれい。作法も美しい。きっと静かで空気が澄んでるんだろうなあ。 便利さに慣れた若者が修行するのは、苦労の連続だと思う。それをコミカルに描いて、楽しい作品になっている。
懐かしかった、鈴木保奈美
先日、NHKで周防正行監督が出てた。
そこで、ファンシィ・ダンスのエピソードとして、
寺で修行中の本木雅弘がテレビの取材でトイレを案内するシーンのことを話していた。
トイレの扉を開けるときにも本当は開かなきゃいけないのになかなか開かなかった。
でも意地悪でそのままカメラを回し続けていたら、ニコッと笑って隣の扉を開ける演技に繋がったと。
思いもかけずよかった。
と、話していた。
それ聞いて久し振りに見てみることにした。
よくまあお寺が撮影許可したなってくらい茶化していた。
でも今はもう違うんだろうな。
修行とはいえ、誰かが内情訴えたらその寺終わっちゃう。
なんだか段々ハラスメントにがんじがらめになっていく今日この頃の世相も思ってみたりして。
○
お寺の修行の紹介映画。
そこにコメディ要素を入れて飽きさせないようにしている。
俄修行じゃ色欲には勝てないと結論付けている。
彦麻呂痩せてた。
禅寺はつらいよ
東京スカパラダイスオーケストラをバックに歌う本木のオープニング。これから禅寺修行となるとかなりの落差だ。 「お山を何だと思ってるんだ~!」と棒で打たれる修行。みなクリクリ坊主頭で初々しい。初めて下山したときの田口浩正の剣の舞がむちゃくちゃ面白い! あと3日で修行が終わると喜んでいた陽平だったが、首座を与えられ降りられなくなってしまった。やがて恋人の鈴木保奈美がやってきて、キスされて女人に負けてしまったということに。 曹洞宗の修行も辛いと思うけど、若い修行僧たちの本音が見えて面白い。小ネタは最高。
何かを得たと言う気はしない
住職になる修行は肉体的に厳しいが、食欲、性欲などに俗物的に惹かれてうまくやっているという、噓だったら仏教関係者に怒られるような面が、コメディーなのだが軽くなって坊さんマニュアル風な格になってしまい、得る感じはしなかった。ヒロインが個人的に軽い女のイメージの鈴木保奈美なのがさらに軽かった。寺でのキスシーンでは、仏教関係者が当時怒った人達もいるというのは当然だろうが、映画内でも、賛否が起きていた。煩悩でさらに修行させるとしたが、失格で帰れとするのもまた正解だったかも知れず。主人公周辺が同世代で20代前半位の若い頃なのが懐かしく、彦摩呂が痩せているのは他にも注目されていた。原ひさ子さんの懐かしい姿があった。「シコふんじゃった」は観て欲しいと思い出すようだが、この映画はあまり勧めない。
坊さんコメディ
同名漫画を映画化した周防正行監督の商業映画デビュー作。1989年の作品。 ロックバンドを組んでいた大学生・陽平は、実家の寺を継ぐ事に。厳し〜い修行の日々が待ち受けていた…! 坊さんというと厳粛で品行方正のイメージだが、先輩坊主の強烈なスパルタ修行など、嘘か真か、知られざる坊さんの世界がユニーク。 修行仲間も先輩坊主も皆個性的…というより煩悩だらけなのが可笑しい。坊さんとは言え一人の人間、その為修行に精進の日々を送るのだ(笑) 本木雅弘、鈴木保奈美、竹中直人…皆若い! 時代は1989年、バブルの空気もひしひし感じる。 坊さんの世界、学生相撲、社交ダンス…周防コメディの一風変わった題材はいつもながら面白い。勿論近年の冤罪裁判や終末医療などシリアス路線も見応えあり。 良質の娯楽作。
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