劇場公開日 1987年7月11日

「時々駄作の大林監督」漂流教室 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0時々駄作の大林監督

2018年12月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 どうしてこんな映画を撮っちゃったの?と、『ハウス』の頃から特撮シーンはまったく進歩してないし、同じく特撮がメインの『ねらわれた学園』よりも斬新さが失われているかのような・・・しかも、未来を子どもたちに託すといった狙いも唐突すぎるために引いてしまう。

 ただ、印象に残るシーンはある。三輪車に乗ってる勇ちゃんが小さな生物と出会うところだ。あどけなさと、無邪気さが恐怖のどん底に落とされた中で希望が垣間見えるのだ。以前テレビで見たときにもこのシーンだけは覚えていた。

 南果歩もこんな可愛い時代があったのだと、つい嬉しくなってしまう。一応のヒロインみどりちゃんがパンツをこっそり洗うシーンだとか、外人の女の子が砂のシャワーを浴びるシーンなんて、もうこれは大林のロリコン心が表れるところ。

 音楽は久石譲の綺麗な旋律と、いきなりの「結婚行進曲」のミュージカル風演出など、面白い部分もあるんだけど、全体的に駄作であるから、残念な結果に終わってしまう・・・

kossy