100発100中(1965)のレビュー・感想・評価
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「ルパン三世」に影響を与えたとしか思えないアクションコメディ
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岡本喜八が脚本に加わった和製007的な無国籍アクションコメディ。宝田明が調子のいい日系フランス人で、ちゃらんぽらんに立ち回り、後半はほとんどパンイチのままで、国際的な陰謀を解決する、みたいな、本当にバカバカしいコントシーンの連続なんだが、突き抜けた明るさとデタラメ感がずっと持続するおかげで、風通しのいいエンタメならではの爽快感に包まれる。これまたほとんどビキニ姿で通す浜美枝が2年後の『007は二度死ぬ』の100倍生き生きとしていて、これまた2年後に連載が始まる「ルパン三世」の峰不二子の原型なのではないだろうか(そういう記事も昔読んだことがあるんですが、出典を探しても見つかりませんでした……)。映画史的にはなかなか取り上げてもらえない作品かもしれないが、日本映画につきまとうジメっとした先入観を覆してくれる快作。
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和製007モノの快作
宝田明主演の笑いと冒険とお色気満載の痛快スパイアクション。007ブームの中で製作された和製007モノの本作、謎のキャラクター、アンドリュー星野役をルパン三世よりキザに宝田明が演じます。「男性なら誰だって私と撃ちあったらイチコロよ」と微笑するビキニ姿の殺し屋ユミには「007は二度死ぬ」でボンドガールもつとめた浜美枝。二人を追う刑事役・有島一郎のズッコケぶりも楽しい。監督は加山雄三の「若大将」シリーズや、特撮もの「電送人間」「ゴジラシリーズ」の福田純。脚本を日本のイアン・フレミング(007作者)と自他共に認める推理作家の都筑道夫と映画監督の岡本喜八が共同執筆しているのも魅力です。主題歌「100発100中」は布施明(作詞:岩谷時子 作曲:佐藤勝)が歌っています。
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