「4度目の映画化」ひめゆりの塔(1995) kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
4度目の映画化
敵前逃亡だとか奨学金返還などという理由で召集された可哀想な女学生たち。戦地での卒業式の間も空襲は続く。50万の米兵がやってきた事実、対する日本兵はほとんどが現地召集された11万人。神風が吹くと信じていた彼女たちは、戦況が悪化する中でただ看護に徹し、友人の死を悲しむだけ。移動を繰り返して次々と戦死者が出るうち、解散命令が下り、「捕虜になるよりは自決の道」を選んでしまった少女たち。エンドロールでバックに流れる「花」と沖縄の海がとても綺麗で、その綺麗なものの根底に流れる悲惨な歴史の存在を思い知らされる。
敵機に撃たれるシーンは何度か出てくるが、すごくリアルでした。戦争の悲惨さを上手く伝えているものの、広く悲劇を伝えたいためかかなりオブラートに包んだような印象も受ける。沢口靖子の演技がイマイチなところを永島敏行や脇役陣が見事にカバーしていました。
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